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〈論調〉 新核戦争挑発策動強化する米

 米国の支配層は機会あるたびに「平和」「武力削減」などをけん伝しているが、彼らの基本政策は依然として力で世界制覇野望を実現することである。それは核先制攻撃準備を本格的に推し進めていることに明白に表れている。

 現在、米国は2万余個の核兵器を保有している。

 米国は、核拡散防止条約(NPT)の要求と国際法的義務を無視して核威嚇政策を露骨に実施し、核兵器の近代化に拍車をかけながら核戦争の危険を増大させている。

 侵略と戦争を業とする米国は、宇宙まで軍事化して戦場にしようと画策している。米国の無謀な宇宙戦争策動により、新たな冷戦と軍備競争の危険が増大している。

 米国の核先制攻撃策動においてとくに注目されるのは、ミサイル防衛(MD)システム樹立策動である。

 米国は、MDシステムの樹立を通じてまず侵略的な軍事同盟をさらに拡大、強化しようとしている。

 問題は、米国がこのシステムの樹立を朝鮮とイランの「脅威」を口実にして実現しようとしていることである。これは、完全にわい曲、ねつ造された偽情報で、東欧諸国に心理的作用を加え、これらの国が朝鮮とイランに反対するようにしようとするこうかつな術策である。

 米国の核先制攻撃の基本目標となっているのは朝鮮だ。米国は、「平和」と「対話」の裏で朝鮮に対する新たな核戦争挑発策動をさらに強化している。

 米国の核兵器近代化、宇宙軍事化、MDシステム樹立策動は、核武力の増強と核戦争に向けたものであり、核威かくを強めるための策動である。(労働新聞6日付論説)

[朝鮮新報 2006.6.12]