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日朝友好を考える大学生らが連続講座

日本の大学生、「日本人に広める」と決起

 留学同、日本の大学生らによる第1回 連続講座「日朝『友好』カレッジ」が23日、東京の早稲田大学で行われた。同講座は、昨夏に「第1回 日朝友好親善訪朝団」として朝鮮を訪れた日朝の大学生を中心に企画されたもの(同年11月に「日朝友好関東学生の会」を立ち上げる)。訪朝後、日朝の友好、関係正常化のための認識を、共に深めるための対話と学習を進め、歴史から学ぶべきことを導き出そうと講座を企画、開設した。

 この日は、「『歴史』をどうとらえるか」について関西学院大学の朴鐘鳴講師が講演、参加者の問題意識を深める場となった。

 朴鐘鳴講師は、朝・日の国民が価値、判断、想いを抑え歴史事実を丁寧かつ客観的にとらえることが大事だと強調。さらに「人間は喜び、悲しみ、泣き、笑う。このように『条件が同じ』であるにもかかわらず、(朝・日の国民感情において)一方のみの憤りを固まらせてはならない。想いを分かち合い、通わせ、(友好の)未来志向をもたなければならない」と説いた。また、「今を生きる若い人が(歴史を)いかに心の問題として相互を理解し、認識し、判断するか。(過去の過ちを)繰り返さないためにも冷静な歴史認識が大切」だと述べた。

 参加者は、「講師の話はとても概論的。在日として具体的に何ができるか、まだ整理できていないが模索したい」(崔炳日さん、19)、「(昨年の)訪朝の際、平壌外国語大学大学院生との大事な出会いがあった。今日のような交流は友好につながる。そのような輪を留学同の学生とともに日本人学生に広めていきたい」(「日朝友好関東学生の会」共同代表の後藤由耶さん、24)などと感想を述べていた。

[朝鮮新報 2006.6.29]