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〈論調〉 世界の平和と安定威嚇をする米国

 ブッシュ政権が「対テロ」「平和保障」の美名のもとに軍事費を増やし、新型の現代的な兵器の生産を推し進める一方、世界の多くの地域で大規模な戦争演習を相次いで行いながら戦争の危険を増大させている。

 冷戦後、米国がアジア太平洋地域に対する支配権の確立に基本を置いて米軍武力の再編と配備を推し進めると同時に、同地域に現代的な軍事装備を大々的に移動、展開する一方、先制攻撃を狙った総合的な軍事演習を次々と行いながら情勢を人為的に緊張させている。

 現在、太平洋上で大々的に行われている「リムパック2006」合同軍事演習もやはり、米国のアジア太平洋支配戦略による海上攻撃作戦、新たな侵略戦争策動のエスカレートである。

 米国は、「テロ防止」「平和保障」の欺まん的な看板のもと、軍備拡張と武力増強、戦争挑発をいっそう悪らつに行いながら情勢を戦争の瀬戸際へと追い込んでいる。

 新世紀に入ってから世界的規模で軍事費支出が大幅に増え、新たな軍備競争が加速化しているのは、米国の無分別な侵略戦争策動と世界支配野望にその原因がある。

 米国は決して平和を望んでいないし、力で他国を抑えつけ、世界に君臨して支配しようとする悪巧みをしている。

 米国は何によっても侵略と戦争の元凶、平和の敵としての犯罪的正体を覆い隠すことができない。

 米国は、世界の平和と安定を著しく威嚇、破壊し、新たな軍備競争を加速化する無分別な行為をただちに中止すべきである。(労働新聞4日付論評)

[朝鮮新報 2006.7.10]