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〈論調〉 「リムパック2006」は対朝鮮予備戦争演習

 「リムパック2006」合同軍事演習はその時期や訓練の内容と性格、規模から見て朝鮮に対する先制攻撃を狙った総合的な軍事作戦、予備戦争である。

 米国が「リムパック2006」合同軍事演習を「シーレーンの安全」と「テロ対応」のためのものであると言うのは、今回の戦争演習の犯罪的性格と目的、その危険性を覆い隠し、正当化するためのき弁にすぎない。

 また、「リムパック2006」合同軍事演習は米国の侵略的対アジア戦略に伴う新たな戦争準備策動の一環であり、第2の朝鮮戦争挑発を狙ったものである。

 米好戦勢力は56年前、朝鮮戦争を挑発した日である6月25日に今回の「リムパック」合同軍事演習の幕を上げた。これは、米帝が先の朝鮮戦争での敗北から然るべき教訓をくみ取る代わりに、またしてもわが国を併どんするための新たな戦争を挑発しようとしていることを明白に示唆している。米国は今回の戦争演習でミサイルおよび砲射撃、海軍陸戦隊の上陸、機雷の解除など、総合的な軍事作戦行動を練磨している。米国は、アフガニスタンとイラクに対する侵略手法どおり、大規模な海上および空中打撃によってわが国の戦争抑止力を無力にし、容易く占領しようと企んでいる。

 今回の「リムパック」戦争演習には、米国の対朝鮮侵略政策を積極的に追従、支持、擁護する国々の武力が参加している。この追従勢力は、これまで「リムパック」軍事演習にほとんど参加し、米国の対朝鮮侵略的軍事戦略に伴う戦闘行動方式を練磨してきた。

 事実が示すように、米国は「対テロ」「平和維持」の口実のもとに朝鮮戦争を挑発し、先の朝鮮戦争の時のように朝鮮戦線に多国籍武力を投入しようとしている。まさに、ここに「リムパック2006」合同軍事演習の重大性と危険性がある。(労働新聞20日付論説)

[朝鮮新報 2006.7.28]