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〈論調〉 重大な段階に至った先制攻撃策動

 日本軍国主義勢力の先制攻撃策動が重大な段階に至っている。

 周知のように最近、日本は米国と弾道ミサイル防衛計画拡大に関する協定を締結し、改良した新型パトリオット迎撃ミサイルを沖縄に配備することにした。

 これと時を同じくして、日本の執権層は「敵」の基地攻撃能力の強化についてけん伝し、米国のF22戦闘機を導入しようとしている。

 日本は、「F22戦闘機が日本の次世代戦闘機としてもっとも魅力的な候補」とし、この戦闘機の性能に関する資料提供を米国に要請するなど、戦闘機の購入に大きな関心を示した。

 日本が米国から搬入しようとする新型迎撃ミサイルとF22戦闘機をはじめ最先端軍事装備は、その使命と目的によって任意の時刻に攻撃手段として使用できるものだ。F22戦闘機を見てもそうだ。同戦闘機は、最新鋭戦闘機として日本の三沢基地から直線で飛行すれば短時間内に朝鮮の国境内に入ることができる。

 以前からわが国の軍事基地に対する空襲作戦方案を検討している日本の反動層は、その作戦にF22戦闘機を動員しようとしている。

 即ち、日本のF22戦闘機購入策動は朝鮮に対する先制攻撃を目的としたものである。「朝鮮半島有事」を基本とする「日本周辺有事」の迅速かつ効率的な「対応」をうんぬんして朝鮮再侵略を追求している日本反動層の策動はこんにち露骨さを帯びている。

 日本の軍事戦略は久しい前に「専守防衛」戦略から先制攻撃戦略に変更された。

 これによって日本は、目上の同盟者である米国から最先端軍事装備を大量に搬入して武装装備の現代化、高性能化を本格的に進め、「自衛隊」武力を攻撃型に強化して任意の時刻に再侵略の砲門を開こうとしている。

 日本が「自衛隊」の海外派遣に向けた恒久的な「法律」の整備を追求しているのもそれによるものだ。

 防衛庁長官は最近の記者会見で、「『自衛隊』が円滑に『国際平和協力活動』に参加できるよう武力を海外に派遣するための恒久的な法律の整備が必要である」と公言した。「自衛隊」の海外派遣に向けた恒久的な「法律」の整備とは、「自衛隊」に「国連平和維持軍(PKF)」の外皮を被せて軍事的海外膨張の道へ合法的に駆り出すための強固な法的装置をつくり上げようとするものである。

 こうすることにより、日本の反動層はいかなる制約も受けずに侵略武力を任意の地域に進出させて軍事的海外膨張の足場を築き、海外侵略野望を実現するための本格的な軍事行動を繰り広げようとしている。

 再侵略は日本軍国主義勢力の戦略的野望であり、その基本手法は先制攻撃だ。

 日本軍国主義の第1の先制攻撃目標は朝鮮である。

 最近、日本の政界と軍部の高位人物の間で相次ぐ、朝鮮を念頭に置いた「敵」基地先制攻撃妄言がそれをはっきり示唆している。

 日本の執権者たちは、口をそろえて対朝鮮「先制攻撃」論を声高に唱えながら日本社会に対朝鮮敵対感と戦争意識をあおっている。

 これに歩調を合わせて「自衛隊」武力が騒々しい動きを見せながら攻撃態勢を強めている。

 朝鮮人民は、もし日本軍国主義者が襲いかかってくれば断固かつ無慈悲な反撃を加える万端の準備ができている。

 こんにち、日本軍国主義者に対する朝鮮人民の怒りと敵がい心は活火山のようにわきかえっている。

 日本の反動層は分別のある行動を取るべきである。(労働新聞3日付論評)

[朝鮮新報 2006.8.10]