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〈論調〉 力による支配は米の世界戦略

 力によって世界を支配しようとするのは米国の世界戦略である。第2次世界大戦後、帝国主義の頭目として登場した米国が力による世界支配を米国の対外戦略の基本と規定し、至る所で軍事的干渉と侵略を行ってきた。

 米国がイラクに対する侵略戦争で働いた反人倫的犯罪行為は、彼らこそ現代の最も野蛮で恥知らずな侵略者、平和破壊者であることをはっきり示している。

 米国の平和破壊行為は日増しに悪らつになり、露骨になっている。米国が行う「対テロ戦」は、力による世界征服を狙った侵略と戦争の代名詞である。米国は「対テロ」と「平和守護」の口実のもとに人類を対象とする侵略行為に明け暮れている。米国の世界支配秩序樹立に妨害になると考えられる任意の国が彼らの侵略対象になっている。とりわけ重大なことは、米国が核先制攻撃を侵略的軍事戦略の基本と規定し、人類に核の惨禍を被らせようとしていることである。米国が核兵器の現代化と小型化を促進し、核兵器の使用手続きを簡素化したのも、そうした犯罪的陰謀によるものだ。米国は、その戦略的利害関係に従って同盟国の侵略行為を助長、ひ護している。

 米国は朝鮮半島でも戦争の危険をつくり出し、平和を由々しく脅かしている。米国の無謀な北侵戦争挑発策動によって朝鮮半島では任意の瞬間に戦争が爆発しかねない超緊張状態が生じている。(労働新聞6日付論説)

[朝鮮新報 2006.8.11]