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鹿児島・出水発「草の根日朝友好」 出水市日朝友好協会8月度拡大例会

肩を抱き合い「みんなチング」

 鹿児島県出水市日朝友好協会の8月度拡大例会が8月30日、市内で開かれ、16人の協会関係者が出席、親ぼくを深めるとともに今後の活動について討議した。これに先立ち、日中には恒例のゴルフコンペが行われ、きずなをいっそう深めた。

「親善深まる足場」

 例会では小田原章会長のあいさつに続き、県北豪雨災害義援金の贈呈と朝鮮、韓国人強制連行者遺骨調査鹿児島県大会(同協会からは6人が出席)についての報告、福岡朝鮮歌舞団創団40周年記念特別公演(9月16日、福岡市民会館)の観覧1日ツアーと出水市日朝友好協会会則及び総会の開催について協議された。

 1日ツアーは、約30人の定員で公演観覧と九州朝鮮中高級学校の視察を盛り込むことで決まった。

 そして、「親善を深める足場となり、親善をより強固なものとすべく」(小田原会長)、10月17日に総会を開催することが決定した。

 小田原会長は「朝鮮バッシング報道は熾烈をきわめるが、そんなに難しく考えたことはない。ここには草の根交流があるからだ。総会の開催は、協会にとって組織の強化につながり新しいスタートとなる」と話していた。

 例会後、懇親会が行われ、会長から一口3000円の朝鮮水害支援が提起された。これに会員たちは「気持ちよく支援させていただく」と、全員が賛同した。

日朝友好の「分会」

 同協会では例会、ゴルフのほかにキムチ講習会などさまざまな、まさに草の根交流が行われており、会員たちは互いを「あだ名」で呼び合うほど親交は厚い。

 この信頼関係は一朝一夕にできるはずもなく、「もうみんな幼なじみみたいなものだ」と事務局長の梅田健一、松下良信両氏は肩を抱き合いながら言う。

 「民間レベルの親ぼくをテーマに、気が付けば10数年来の付き合い。みんなマイフレンド、みんなチング」(松下事務局長)

 総連鹿児島県本部の黄甲鳳委員長は「例えるならここは日朝友好親善の『分会』。会員たちは本当に一般の市民たちだけで、友好の末端単位と呼べるのではないだろうか」と話す。

訪朝して「怖い印象ない」

 同協会では昨年、12人が朝鮮を訪問し、「アリラン」公演の観覧、平壌市内の学校、板門店などを見て回った。2回目の訪朝であった。

 今年も8月に訪朝を予定していたが、水害の影響で急遽中止となった。会員たちからは「残念だ」と惜しむ声が上がっていた。

 小田原会長は「朝鮮はみんなに怖い国と思われているが、実際に行ってみたところそんな印象はなかった。いつかは出水市に朝鮮の子どもたちを招待して観光案内をしてあげたい。そして姉妹都市関係を結びたい」と話していた。

 例会は「みんなでもっと友好を深めていこう」との約束で閉会した。肩を抱き合い本音で話し合う会員たちの姿に日朝友好の明日を感じた。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2006.9.5]