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〈論調〉 われわれは「紙幣偽造」の被害者

 既報のように最近、ポルトガルで特大型ドル紙幣偽造事件が摘発された。

 ポルトガルの警察は偽造ドル紙幣製造網に対する捜索作戦を行い、総額750万ドル相当の偽造ドル紙幣と製造設備を押収し、容疑者を逮捕したと発表した。これは、これまでの世界的なドル紙幣偽造事件で最大規模であるという。

 米国の同盟国で偽造ドル紙幣が製造されていたということは、まさにその出所がどこであるのかを明白に示す端的な実例である。

 滑稽なのは、金融犯罪の「被害者」だと騒ぎ立てていた米国がこの特大型事件に対して沈黙を守っていることである。

 これは、米国が紙幣偽造の妥当な根拠と物質的証拠もなく、われわれに「紙幣偽造国」のレッテルを張りつけて不当な金融制裁を加えていることとはあまりにも対照的である。

 これによって、米国の金融制裁騒動は、われわれを「不法国家」に仕立てて朝鮮の権威とイメージを傷つけ、われわれの制度を圧殺するところに目的があるということがさらに明白になった。

 米国が騒ぎ立てている「紙幣偽造」問題はわれわれには存在しないし、むしろわれわれはその被害者になっている。(16日発朝鮮中央通信論評)

[朝鮮新報 2006.9.22]