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〈論調〉 宇宙独占、軍事化を狙うブッシュ政権

 宇宙独占、軍事化を狙った現ブッシュ政権の新しい「国家宇宙政策」は、犯罪的な「スターウォーズ」計画を再現しようとする危険極まりない企図である。

 人類共同の平和的利用対象である宇宙空間を戦場にしようとするのは人類の生存を脅かし、文明発展を阻害する犯罪行為になる。

 米国の宇宙兵器試験は他国の人工衛星と宇宙ステーションを破壊できるミサイル総合体とミサイル防衛(MD)システムを完成しようとするところにその目的がある。言わば、他国から発射されるミサイルを宇宙兵器で破壊するシステムを地球周囲に創設しようとすることである。

 とくに重大なのは、それが世界的範囲で新たな軍備競争を加速化するということである。米国の無謀な宇宙軍事化策動は世界的な軍備競争をもたらす禍根である。

 宇宙に先端兵器が配備されると、予測できない結果を招きかねない。

 宇宙に殺人兵器を配備しようとする米国の策動は、平和的宇宙空間を危険な軍備競争、戦場に変え、新たな冷戦、核戦争の危険をもたらして人類の生存と安全を危うくする重大な犯罪行為であり、絶対に許されない。

 宇宙は特定の国の独占物ではない。宇宙は、他国を攻撃するための侵略的軍事基地、戦場に利用されては絶対にならない。

 米国は、宇宙空間の平和的利用に関する国際法を踏みにじって宇宙を軍事基地化し、侵略と戦争目的に利用しようとする犯罪的企図を直ちに放棄すべきである。(労働新聞10月30日付論評)

[朝鮮新報 2006.11.11]