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〈論調〉 正当防衛の核抑止力を問題視する米国

 1958年に核ミサイルのオネストジョンを実戦配備することから始まった米国の南朝鮮核基地化策動はこの数十年間、系統的に強化されてきた。これにより、南朝鮮はすでに久しい前に核爆弾、核弾頭、核地雷、リュックサック型の核爆弾に中性子爆弾など1000あまりの各種核兵器とその運搬手段まで整えた極東最大の核兵器庫、北侵核前哨基地に転落した。

 米国は、朝鮮半島の非核化を破壊した真犯人であり、同地で系統的に核戦争の危機を強めた核犯人である。現ブッシュ政権に至って朝鮮に反対する米国の核戦争策動は露骨かつ無謀に行われた。

 2002年1月、米国は「核兵器評価報告書」で朝鮮に対する核先制攻撃を政策化し、同年9月に発表した「国家安保戦略報告書」でもブッシュ(大統領)は米国が軍事的先制打撃行動の際に核兵器を使用すると再度言った。

 2003年11月17日、南朝鮮を訪問した米国防長官は、「米国は必要な場合、核軍事力も動員」すると述べ、われわれに対する核攻撃の企図を露にした。

 米国が朝鮮に対して核兵器を使用せず、核兵器で威嚇もしないという朝米基本合意文を一方的に破棄し、核の脅威を絶え間なく拡大し、核戦争挑発を企んでいる実状のもと、われわれが国の自主権と生存権を守るための正当防衛手段として戦争抑止力を備えたのは至極当然である。

 ところが、米国は歴史的に働いてきた自国の核犯罪は棚に上げ、われわれの正当防衛のための核抑止力を問題視している。

 正当防衛のためのわれわれの戦争抑止力を核軍備競争と北侵核戦争挑発の口実とする米国の策動は絶対に許されない。(労働新聞15日付論評)

[朝鮮新報 2006.11.22]