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2005年度 東日本地方低学年口演大会、4部門に19校255人が出演

東京学区制初級部教員たちによる人形劇も

才談「楽しいウリマル遊び」(千葉)

 21日、東京都板橋区の板橋区立グリーンホールで「2005学年度 東日本地方(朝鮮学校)低学年口演大会」が開かれた。

 大会には、東京第1、第2、第3、第4、第5、第6、第9、西東京第1、第2、神奈川、川崎、鶴見、南武、埼玉、千葉、栃木、茨城、群馬、新潟の初級部低学年の生徒たち255人がお話、芸術煽動、才談、演劇の4部門に分かれて出演し、練習成果を発揮した。

 東日本地方初級部低学年口演大会は、去年に引き続き今度が2回目の開催。

 李昌興・総聯東京都本部教育部長は、「民族教育で何よりも重要なのが国語教育。生徒たちの生活的な口語教育を強化して朝鮮語の能力を高めるために、低学年口演大会を企画した」と話した。

 この日は雪が降る寒い日だったにもかかわらず、会場には子どもたちのかわいらしい姿を見ようと多くの学父母たちがカメラやビデオカメラを手に持って集まってきた。

先生たちによる人形劇も上演された

 各部門別審査が終わったあと、東京学区制初級部教員たちによる人形劇も上演された。

 人形劇は「昨年、初級部国語講習で祖国を訪問した教員たちが祖国の人形劇団の公演を観て、日本にいる在日の子どもたちが母国語を楽しみながら学べたらと思い準備した」(東京第9、高容順教員)。

 この日披露された人形劇は、低学年の国語で学ぶ「かしこいタヌキ」(1年生)、「赤いくつ」(2年生)、「かしこい子ども」(3年生)だった。

 生徒たちは喜びながら、人形とともに会話をしたり歌も歌って楽しいひとときを過ごしていた。

 口演大会優秀作品には、演劇「不思議な箱」(東京第3)、お話「金の斧と銀の斧」(神奈川)、才談「楽しいウリマル遊び」(千葉)が選ばれた(低学年口演大会では等数を決めないことになっている)。

 とくに東京第3初級学校の演劇は、出演者全員が1年生。朝鮮語を学んで1年にも満たなかったが優秀作品に選ばれ高い評価を受けた。

 演劇部門審査委員である朴成徳・朝鮮大学校文学歴史学部助手(語文学講座所属)は、「生徒たちの演技がとても自然だった。生徒一人ひとりが自分の感性で演技をしていて、喜ぶ場面では各自がみな違う個性的な表現をするなど自然な演技だった。それは舞台の両脇で待機する『波』役の女子児童の動作にもよく表われた。朝鮮語のセリフも初級部1年生としては本当に上手だった」と評した。

 この日参加者全員に、東京都教育会から記念品が贈られた。(金潤順記者)

[朝鮮新報 2006.1.28]