〈金剛山歌劇団創立50周年新春特別舞踊公演〉 「金剛山の舞姫たちVol.3」 華麗な舞で新春を祝う |
同胞、日本市民ら1100人を魅了
金剛山歌劇団創立50周年新春特別舞踊公演「金剛山の舞姫たちVol.3 −過去と未来をつなぐウリチュム−」が1月30日、東京・王子の北とぴあ・さくらホールで行われ、総連中央・李沂碩副議長、金尚一文化局長、文芸同中央・金正守委員長はじめ同胞舞踊愛好家、日本の舞踊団、南朝鮮舞踊関係者、同胞、学生、日本の市民など約1100人が観覧した。 プロローグ「大空へ羽ばたけ」で幕を開けた公演では、群舞「箕の舞」、2人舞「狩人の舞」、独舞「チマ・チョゴリ」(功勲俳優・宋栄淑)、3人舞「高句麗壁画の舞」、人形の舞「芙蓉堂の春」、独舞「荒波を越えて」(功勲俳優、朴泉美)など、14作品が披露された。
公演の途中、ステージで元金剛山歌劇団舞踊家の任秋子さん(人民俳優)が紹介された。 舞踊人生60年を迎える任さんは、今も現役の舞踊家である。任さんは、舞台の上で「金剛山歌劇団は私の舞踊人生の故郷でもありルーツでもある。中央芸術団(金剛山歌劇団の前身)結成当時、私たちは、本物の朝鮮舞踊を手探りで求め続けたすえに、祖国と出会った。先輩たちが枕木を1本ずつ置いてレールを敷いた上に後輩たちが立ち、貨車を走らせている。今祖国は近く、祖国の名作をたくさん学ぶことができる。ある意味で、舞台の上で思う存分踊る後輩たちの姿がうらやましくもある。これからも在日の舞踊家として、ますます輝き続けてもらいたい」とエールを送った。 会場からは温かい拍手が送られた。 公演終了後、埼玉県からきた会社員(34、男性)は、「創立50年の歴史を踏まえた公演にとても感動した。とくに、50年の歩みを振り返るVTR映像が感動的だった。団員の構成上制限があるとは思うが、男性舞踊をもっとみたい。とくに印象に残った作品は『高句麗壁画の舞』。悠久な民族の歴史を感動的に表したと思う。海外同胞として、このような公演ができるのは、歌劇団だけ。次回はたくさんの日本の友だちを連れてこようと思う」と感想を述べた。 東京都中野区の日本学校教員(26、女性)は、「『五太鼓の舞』は息をのむほどの迫力で本当にすごかった。みなさんの日々の努力が伝わって、圧倒されるほど最高の舞台だった」と話した。
また、都内に住む30代同胞女性は、「最高の公演だった。歌劇団はどこに出しても遜色のないすばらしい芸術団。団員たちが日本のみならず世界で羽ばたければと思う。少ない人数で約2時間の舞台を成功させたのは本当にすばらしい」と語った。 同じく都内に住む団体職員(53、男性)は、「『美』『完璧』『宝』は彼らにあたえられた言葉のようだ。朝鮮舞踊には独特の情緒の中に含まれた『静』と『動』があり、愛と憎しみ、かわいらしさとユーモア、恨と未来の夢もあるということを感じた。指先からつま先まで鍛錬しつくされ、全身で優雅に舞う姿はとても美しく感じられた。出演者たちに最大の拍手を送りたい」と熱く語った。 「金剛山の舞姫」たちは、これからも朝鮮と日本の人々の心をつなぐかけ橋として、また、在日同胞たちに民族文化に対する情熱と民族の心を伝える大きな役割を果たしていくことだろう。(金潤順記者) [朝鮮新報 2006.2.2] |