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くらしの周辺−朝高フィーバー

 年末年始、例年とは全く違う日々を送った。この間、第84回全国高校サッカー選手権大会で、朝高旋風を巻き起こし、同胞たちに大きな勇気と感動を与えた大阪朝高の堂々たる4試合を全試合、会場で応援し、また、途中からはわけあって、応援の裏方としてお手伝いをさせてもらった。

 サッカーの「いろは」について専門的にはわからないことも多いが、あの1週間はまさに夢のような日々であった。イレブンとベンチ、そしてスタンドがまさしく一体となっていた。あの空間にいられたという幸福感を何にたとえられようか。

 プレーする選手たちの姿に勇気をもらい、そして、応援する朝高生や同胞たちの姿を見てあらためて感動するという、勇気と感動の連続であった。

 聞くところによると、選手たちや応援の生徒たちは普段の学校生活でも明るく礼儀正しく、学生委員会の日常的な活動にも非常に熱心に取り組んでいると聞いた。

 やはり、そういう普段の何げない生活の中で仲間たちと培われていく、人格形成や連帯意識が、あの勇気と感動の源であると筆者は信じたい。

 そう思うと今一度、心の底から、選手や応援の生徒、そして、先生方や関係者の方々に、勇気と感動をありがとうと言いたい。

 朝高の伝説はまだ始まったばかり。これからもっと活躍するだろう。そしていつの日か、「国立」の決勝でわが朝高同士が対戦する夢のような日が早く来ることを楽しみにしたい。イギョラ! 朝高!(梁大隆、東京・大田在住)

[朝鮮新報 2006.2.6]