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「大阪民族教育60年誌」発刊 民族教育の発展過程、体系的に伝える

豊富な資料、写真、インタビューも

 大阪における60年間の民族教育の歴史をまとめた「大阪民族教育60年誌」が発刊された。まとめたのは、府下の各級朝鮮学校校長をはじめ教員、教育会職員ら42人。1世同胞らが築いた民族教育を受け継ぎ発展させ、民族教育が生んだ成果と正当性を歴史に残そうとの思いで編集された。

 「60年誌」は、大阪民族教育の発生、発展過程、年表などによる「史料編」、大阪朝鮮高級学校学区下の各級朝鮮学校を記事と写真、図式で紹介した「朝鮮学校編」、1世から若い世代にいたる教育関係者や、世界をまたにかけて活躍する大阪民族教育の卒業生ら60人のコメントと座談会を収録した「回顧編」から構成されている。付録には、民族教育関連の史料、統計、公文書など豊富な歴史的資料も収録されている。

 編集委員の金大守氏(東大阪朝鮮初級学校教育会会長)は「(1世が少なくなっているなかで)今しかできないし、長年民族教育に携わってきた人たちの夢だった。民族教育の歴史と同胞たちの熱いおもいが伝わればいい」と語る。

[朝鮮新報 2006.2.9]