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〈2月−保健だより−〉 「インフルエンザがはやる季節です」

 最近、みなさんの周りにはすぐに疲れた、お腹が痛い、頭が痛いと言い出す子どもがいませんか? それは「心のサイン」かもしれません。子どもは発達途上にあるため、大人以上に「心」と「体」の結びつきが強く、心の問題が身体に影響されやすいといえます。

 学校でのいじめ、不本意な成績、担任教師との不適合、家庭での夫婦ゲンカなど子どもの能力や理解の範囲を超えると強いストレスを抱くことになります。これにたいして、しっかりと受け止め対応できるようなフォローを周囲の大人がいち早くできれば理想的だといえるでしょう。お子さんに最近、何か変わったことはありませんでしたか?

家庭生活編 学校生活編

 

お風呂に入るのは週に3日以下である

 

学校を休みがちである。(理由があってもなくても)
  夜眠るのは午前1時を過ぎることが多い   学校の規則が厳しすぎると思う
  昼間の服のまま寝てしまうことが多い   先生と相性があわない気がする
  自分の部屋はすごく散らかっている   授業、勉強に集中できない
  食卓以外で食事をする、あるいは不規則である   友人関係がうまくいっていない
  1日4時間以上はテレビ、パソコンの前にいる   教室の中にいると落ち着かない
体の症状 心の症状
  頭痛、腹痛、めまいなど不快な症状が週3日以上ある   イライラしやすい、感情のコントロールができない
  朝起きたくても起きられないことが週3日以上ある   自分が不安定なのを実感できる
  疲れやすく、寝ても疲れがとれない   心で思ったことと行動がよく食い違う
  微熱が続くことがある   何かをしようとする気力がわかない
  何もできないくらい体調の悪いことがある   気持ちが暗く不安や敗北感を感じる
  食欲がわかず少し食べても満腹になってしまう   暗い場所にいるほうが落ち着く

○の数が0〜6だった人

 心の迷路には入っていません。ただ、あちらこちらに迷路の入り口が隠れています。自分で「何か変だな?」と感じたときには、このストレスチェックをやり直してみてください。

○の数が7〜12だった人

 心の迷路の入り口付近にいます。迷い込むのは時間の問題です。あなたを迷路の入り口に連れてきた何かが、あなたの生活の中にあるはず。それを早めに見つけて取りのぞく努力をしましょう。

○の数が13〜18だった人

 心の迷路に迷い込んではいますが、それほど深いところではないようです。ただ、あせればあせるほど深く迷い込むのが迷路。まずは冷静に。ときどきこのストレスチェックをやり直して、自分の位置を確認しましょう。○の数が多いときは、どこかで自分の感性に逆らったことをしていたはず。信じたいのは自分の感性。自分がどう感じるかを最優先にしてみましょう。

○の数が19〜24だった人

 心の迷路に深く迷い込んでしまったようです。自分自身とてもつらく思っているか、もう、その感情さえもわいてこない状態? なんとかしたいと思っても、迷路というのは、あがけばあがくほど深く迷いこむ特徴をもっています。・・・迷路の出口探しをひとりでするには、もう迷路が深すぎるかもしれません。

「子どもの心と体」

 最近、みなさんの周りにはすぐに疲れた、お腹が痛い、頭が痛いと言い出す子どもがいませんか? それは「心のサイン」かもしれません。子どもは発達途上にあるため、大人以上に「心」と「体」の結びつきが強く、心の問題が身体に影響されやすいといえます。

 学校でのいじめ、不本意な成績、担任教師との不適合、家庭での夫婦ゲンカなど子どもの能力や理解の範囲を超えると強いストレスを抱くことになります。これにたいして、しっかりと受け止め対応できるようなフォローを周囲の大人がいち早くできれば理想的だといえるでしょう。お子さんに最近、何か変わったことはありませんでしたか?

(広島朝鮮初中高級学校 保健室講師 徐千夏)

[朝鮮新報 2006.2.10]