第1回東京朝鮮初、中、高級学校舞踊発表会 800人の観客を魅了した民族の舞 |
第1回東京朝鮮初、中、高級学校舞踊発表会「羽ばたけ! 未来の舞姫たち!」が28日、東京都足立区の西新井文化ホールで行われた。
会場には800人を超える学父母と同胞、生徒たちが詰めかけた。 2年前から始まった都内の学生舞踊サークルの合同練習の成果と、生徒たちにもっと発表の場を与えようと企画された発表会には162人の舞踊サークル員が出演した。
発表会では日ごろのサークル活動と合同練習の成果を示す19の演目が披露され、観衆の絶賛を博した。 「学校閉鎖令」の追憶と現在を交錯させた「継承」(東京第一初中、中級部)、統一への熱い思いをこめた「リムジン江―統一への願い」(東京中高、高級部)、初級部卒業生たち合同による「サンモの踊り」、中級部卒業生たちによる「春の訪れ」など群舞は学生たちの多様な生活を生き生きと映し出し、深い感銘を与えた。
自身も学生時代に朝鮮舞踊に打ち込んだ日々を懐かしみながら鄭映心さんは「中等教育60周年を迎える年に、子どもたちがオモニの代を継ぎ朝鮮舞踊を踊り、民族の代を受け継ぐことが民族教育の優越性だと感じた」と感想を語った。 足立区の保育園で働く後藤めぐみさんは「群舞『継承』は、『学校閉鎖令』を知らなかったので、そういう歴史があって今日の朝鮮学校の存続があるのだと知った。すべての演目が愛くるしいぐらいかわいいし、美しかった」と述べた。 主催した東京芸術サークル指導委員会舞踊部では、これからも舞踊発表会を定期的に開き、生徒たちに発表の場を与えていくと決意を新たにしている。(文=康太成記者、写真=文光善記者) [朝鮮新報 2006.3.31] |