日校在学朝鮮人東京学生会 第15回文化公演「プライド」 |
「コリアンとして生きることが普通の私の姿」
日校在学朝鮮人東京学生会による第15回文化公演「プライド」が3月31日、北区滝野川会館大ホールで行われ、学父母、学生会OB、地域朝青員、総聯中央の李沂碩副議長ら400余人が観覧した。 オープニングは32人の出演者全員による合唱「希望の翼で」。つづいて女性重唱、舞踊、農楽、演劇などが披露された。出演者のうちの約半数が初めての出演だった。 元気いっぱいに歌い、躍動的に踊る姿に会場は「若い熱気」に包まれた。 日校在学学生たちにとって「プライド」とはなんなのか−公演メインの演劇「プライド」(脚本、演出=朝鮮大学校文学歴史学部2年の黄炳柱さん)は、とある高校の映画研究部を舞台に始まった。 「人に認めてもらうことでしか自分の存在は肯定できないのか?」。劇中「コリアンとして生きることはつらい?」の問いに出演者は「つらくない」と答える。問いは再三繰り返され、「劇」と「現実」の境界線は薄れていく。
「本当はつらいんでしょ?」「つらくない」「ホントウニ?」「本当に!」 主人公を演じた朴智世さん(都立向島商業高校定時制3年、学生会会長)は、「コリアンとして生きることは当たり前のこと。特別なことではなく、後ろめたいことでもなく、ありのままの普通の私の姿」と語った。 公演は、合唱「明日へ向かって」で幕を下ろした。出演者は「手と手をとりあい、共に歩いて行けば必ず明るい未来がやってくる」と歌い、「チョソンサラムとして生きていきます」と誓った。 この日、学生会の新会長に選ばれた金瑛華さん(和洋九段女子高等学校2年)は、「ここには仲間がいる。共に語り、悩み、その答えと、楽しさをみんなと分かち合いたい」と語った。(鄭尚丘記者) [朝鮮新報 2006.4.4] |