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〈4月−保健だより−〉 「子どもを犯罪から守ろう」

こどもの被害の特徴 

●多発する時間帯

 子どもに対する犯罪は午後2時から午後6時くらいに多発している。下校から夕食までの間といえる。

●保護者に話さない

 被害にあったことを知られると怒られるのではないかと思い、なかなか言わないのが特徴だ。いつもと様子が違うと感じたときは、優しく声をかけてあげよう。

◆4つのやくそく

 次の4つの事柄を、子どもと約束して守らせるようにしましょう。

@知らない人には、ついて行かない

 例えば「犬を一緒に探してくれない?」

 「○○はどこにある?連れていってくれない?」
 「おかあさん大変なんだ。一緒に病院に行こう」
 「○○買ってあげるから、一緒に遊ぼう」

 このような言葉に気をつけるよう注意しましょう。

A一人で遊ばない

 特に小さな子どもは保護者の目の届くところで遊ばせましょう。また一人ではなく何人かで遊んでいれば、誰かが大人に知らせることができます。

B外に出かける時は「誰」「どこで」遊ぶか、「いつごろ帰ってくるか」を伝えてから行く
そうしておけば、約束の時間になっても帰ってこなかったとき、探す場所の見当がつきます。

C連れていかれそうになったら、「助けて!」と叫ぶ

 普段から声を出す練習をしていないと、とっさに声を出すことはできません。機会を見て声を出す練習をする事は大切です。

子どもを指導すときはこどもの目線で

 子どもと話し合う中で、どんな場所が危険かを一緒に考えてみよう。そして一方通行ではなく「あなただったらどうする?」と問いかけてから、正しい方法を教えてあげよう。劇やゲームを利用するともっとわかりやすい。

◆こんなところがあぶない!

・エレベーター

・家に入るとき、出るとき

・訪問客がきたとき

・階段、踊り場、屋上

・自転車置き場

◆もし被害にあった子どもがいたら

 学校管理下で発生した危機に対しては学校が責任をもって心のケア対策を積極的に行ってほしいですね。

●教員へアドバイス

@ しっかり子どもと向き合い、触れ合う機会を多くして子どもの感情表現を促す。
A 安心させる。過去の体験と現在の違いを強調し、現在は安心できる状況であることを確認する。本人のせいではないことを分からせ、見捨てられない安心感を与える。
B 遊びや手伝いなどしっかりほめる。
C 子どもが安心できる環境や時間、遊びを確保する。

●家庭での注意

@ できるだけ子どもを一人にしない。
A 家族内の苛立ちを解消して子どもを守る雰囲気を作る。
B 安心させ、出来るだけ愛情表現をする。
C その子のせいやはずかしいことではないことを説明する。
D 子どもが不安になった時、過去と現在をしっかり区別させる。
E 落書きや遊べる空間時間を作る。
F 手伝いの機会を与える。
G 褒める。

(広島朝鮮初中高級学校 保健室講師 徐千夏)

[朝鮮新報 2006.4.7]