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「在日の熱意に見習う」

北京市内の朝鮮学校長 鄭仁甲さん

 北京高麗文化経済研究会副会長の鄭仁甲さんは在中朝鮮人3世。日本の植民地支配時代に祖父母らが中国遼寧省に移住し、朝鮮人自治村を築き生活した。

 中国の経済改革、開放に伴い、若い世代は北京の都市部に進出した。家族ができると最大の関心事は子どもの教育問題。鄭さんは「中国学校に通わせると朝鮮語も分からずやがて同化するようになる。学校の必要性を切実に感じた」という。

 鄭さんは同胞らとともに1999年4月、北京市内に朝鮮学校(北京市三江学校)を創立、校長を務めている。校舎は北京市海淀区實験小学校の一部を利用。現在、180人が在学しており、ほとんどが寄宿舎生活をしている。中国学校のカリキュラム後に朝鮮語などの授業を実施している。

 「中国は少数民族を優遇する政策を行っており、民族教育も奨励されている。今後、2校、3校と増やし多くの子どもたちを立派な朝鮮人に育てたい。民族教育を守る在日同胞たちの熱意を見習っていきたい」

[朝鮮新報 2006.4.26]