〈6月−保健だより−〉 「歯みがきを好きにさせるコツ」 |
子どもは本能的に、口の中を触れることを嫌がります。ですから、まずはそれに慣れさせることが大切です。口のまわりを触るなどして、徐々に慣れさせましょう。 また、普段は優しい顔をしているのに「しっかり、みがかなければ」とお母さんが怖い顔になるのでは、子どもが嫌がって当たり前です。 歌を歌ってあげたりなどして、楽しく歯みがきをさせましょう。そうすればきっと、歯みがきが大好きになります。 「どうして歯みがきするの?」と聞かれたら・・・ 「どうして、歯みがきするの?」と聞かれたら、何と答えますか? 言葉で答えるのもいいですが、見てわかるような方法もおすすめです。 まずは透明のコップに水を入れておきます。 次に(歯みがき剤をつけずに)歯みがきして、コップの水で歯ブラシをゆすぎます。 濁った水を見せて「ほら〜○○ちゃんの口はこんなに汚れているの。だから、歯みがきをするんだよ」と言えば「歯みがきをする理由」を実感できます。 簡単にできるので、ぜひ試してください。 歯みがきで子どもが痛いところは? 上唇をめくったところ(前歯の上)にある筋(上唇小帯)に歯ブラシがあたると、子どもはとても痛がります。歯ブラシを持っていない手の指で、ここをカバーしながら、みがいてあげてください。 キャラクターの力を借りて、楽しく! 楽しい歯みがきのために、キャラクターグッズを利用するのも、一つの手です。 それまで嫌がっていたのに、好きなキャラクターの歯ブラシに替えたとたん、歯みがきが大好きに! ということもあるそうです。 キレイにみがく3つのコツ @ 1本ずつよごれをとる気持ちでみがくこと(鏡でよくみる)。 Aみがき残しをチェックする習慣をつける(舌でさわってザラザラしていたらもう一度)。 Bキレイにみがけた時の気持ちよい感じを覚えておくこと(めんどうくさがらず、スッキリ感を忘れないように)。 仕上げみがき 口の中をよく見ながら 確実に歯ブラシをあてる 細かく「シャカシャカ」と 痛がるほど強くこすらない 子どものための歯ブラシ選び 毛は柔らかめのものを。 子ども自身が使うときは、柄の太いものを(持つときに安定するので使いやすい)。 毛先が開いてきたら交換する(1〜2週間で開くのは力の入れすぎ)。 ブラシ部分が、子どもの指2本分ぐらいのものを。 (広島朝鮮初中高級学校 元養護教諭 徐千夏) [朝鮮新報 2006.6.2] |