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平和を愛する芸術家の集い展 「世界の平和を心から願う」

展示された書作品

 さる5月21日から3日間、東京、渋谷の三木武夫記念館で「平和を愛する芸術家の集い展」(主催=錦山塾)が開催されました。この展示会は、錦山塾代表の姜民子さんの呼びかけで始まったものです。

 4回目となる展示会には、書を中心に陶芸、花、人形、写真、ガラス工芸など幅広いジャンルの作品が出品されました。回を追うごとに賛同者は増え、中国、朝鮮、日本、在日コリアン31人の作品が展示されました。

 三木武夫記念館は、故・三木武夫首相ご夫妻の自宅を記念館として一般公開しているものです。別棟に夫人の三木睦子さんがお住まいになり、今回、賛助作品の筆頭として陶芸作品を出品されました。

 出品者はそれぞれ得意分野において活躍している人たちで、世界の平和を心から願うことにおいて共通の志をもっています。

サロンでは胡弓の演奏も行われた

 出品者の1人であるTさんは、書の作品として憲法第9条1項を紺紙に金泥で書きました。これは三木睦子さんが「九条の会」の呼びかけ人の1人であることにちなみ、9条の存在が非戦の最後の砦となっている現実を来場者に訴えたかったことによるとのことです。

 Tさんは、あらためて9条を読み簡潔な文章にこめられた深い思いに感動を覚えたそうです。

 作品は後に記念館に納められたと聞きました。

 姜民子さんは、「私たちの願いを未来に向けて発信し続けたい」と語りました。

 会期中会場には300人を超える来客が訪れました。(書家、竹内紅雪)

[朝鮮新報 2006.6.12]