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人々の祈りの心映す

石仏を撮り続ける 小坂泰子さん

 日本と韓国の石仏「双国の貌」−小坂泰子写真展が、東京都世田谷区の世田谷文化生活情報センター生活工房で、5月26日から6月11日まで開かれた。

 会場には新羅や百済時代の石仏や日本の鎌倉、平安時代の石仏の写真、約60点が展示され、訪れた多くの人たちが感嘆の声をあげていた。

 「時空を超えて語りかけてくる揺るぎない石仏のかたちから、人々の祈りの心と日本と朝鮮半島の長い文化交流の証を感じ取ってほしい」と小坂さん。

 石に人間の姿を映す道祖神の源流を訪ねて、初めて玄界灘を渡ったのは85年。慶尚南道南山で出会った磨崖仏に魅せられてからだという。「人の心を食して生きてきた石仏が、祈られることで生き生きしているのが見え、祈り祈られる、人と石との関係の深さ」を知ったという。

 以来、00年には平壌や開城を、翌年には南から金剛山を訪ねるなど足繁く朝鮮半島の石仏を訪ねる旅が続く。

[朝鮮新報 2006.6.14]