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くらしの周辺−「3世ハラボジ」

 以前からも地域の活動の一環として1世ハラボジ、ハルモニたちのための高齢者ミニデイサービスを行ってきたが、最近になりそれを若いスタッフたちで運営するようになった。

 それによりスタッフたちは、素人ながらもお互い時間を出し合い、手探りで知恵をしぼりながら、企画から進行まで精一杯の準備をしている。

 若いスタッフたちで運営するようになり、ハラボジ、ハルモニたちは以前にもましてその場を楽しんでいるようで、あるハルモニは「若いトンムたちが年寄りのために準備してくれて本当にありがたい」と繰り返していた。

 前述のふたつの事柄を通じ、筆者はあらためて多くの事を学び、また普段の日常生活では決して得られないものを体感できたような気がしてならない。

 体は老いても気持ちは若返るがごとく、ハラボジ、ハルモニたちは、遊ぶときは遊ぶ! 笑う時は笑う! はたまた歌うときは歌うし、踊るときは踊るといったように、まさに元気いっぱいである。

 その元気は一体どこからくるのだろうか。

 それは、民族の苦難の時代を経験し、日本に移り住みながらも異国の地で助け合い、多くのものを築き上げ生きてきた1世ハラボジ、ハルモニたちがもつ底知れぬパワーではないだろうかと考えるに至った。

 あらためて、今日の同胞社会の礎を築いた1世同胞への感謝と尊敬の念を抱くと同時に、いずれ来るであろう「3世ハラボジ」と呼ばれる時代に恥ずかしくないように、明るい未来を築くため、日々努力する気持ちを新たにする今日この頃である。(梁大隆 東京都大田区在住)

[朝鮮新報 2006.6.26]