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〈7月−保健だより−〉 「食中毒に気をつけよう」

食中毒って? 

 食中毒という漢字を分解してみると、「食べ物の毒にあたること」。細菌やウイルスの種類はたくさんありますがその中のいくつかが、食中毒を起こします。

 ・黄色ブドウ球菌
 ・サルモネラ菌
 ・腸炎ビブリオ
 ・病原性大腸菌
 ・ノロウイルス

 食べ物の中にも毒が含まれている場合もあります。

 ・毒キノコ
 ・ジャガイモの芽
 ・ふぐの毒

 このような細菌やウイルス、有毒な成分が、食べ物や飲み水などに混じって体の中に入り込むと、いろいろな症状が起こります。これが食中毒です。

食中毒の症状は?

 ・腹痛
 ・下痢
 ・嘔吐

 これは悪いものを、からだの外に早く出そうとしているために起こる症状です。

 下痢止めの薬を飲むと症状が重くなってしまうことがあるので、気をつけましょう。細菌やウイルスをやっつけようとして、熱が出ることもあります。血の混じった便が出たり、ひどい腹痛、下痢、嘔吐回数が多いときは、すぐに病院へ行きましょう。症状が起こるまでの時間はさまざまです。

 食べたあと3〜5時間くらいで症状が起こってくるものもあれば、中には2日以上かかることもあります。おかしいなと思ったら食べたものを思い出してください。

食中毒の予防法

 @食事や調理の前、トイレのあとは必ず手をきれいに洗うこと(せっけんをつかって指の間や爪の先まで、ていねいに洗います)。

 A食べ物は長く置かないで、なるべく早く食べること(作ってから時間がたつほど、細菌が増えている可能性があります)。

 B食べる前に加熱しましょう(冷蔵庫の低い温度でも生き延びる細菌がいるので油断はできません)。

 C夏バテしないこと(疲れていたり体力が落ちていたりすると症状が悪化しやすくなります)。

 Dよく噛んで食べること(噛むことによって唾液が出てきて消化を助けてくれます=菌の数を減らしてくれる)。

 (広島朝鮮初中高級学校 元養護教諭 徐千夏)

[朝鮮新報 2006.7.7]