民族教育チャリティー公演企画第1弾 「ウリマルをサランヘ」 親子が共に楽しめる舞台 |
流暢なウリマルに感動
祖国統一を見据えて子どもたちに美しい朝鮮語と文化を伝え、大阪府下の朝鮮学校の図書室に朝鮮語の書籍を贈ろうと、在日本朝鮮文学芸術家同盟大阪支部演劇口演部主催の民族教育チャリティー公演企画第1弾「ウリマルをサランヘ(朝鮮語を愛する)」が2日、大阪府立図書館ライティーホールで開かれた。プロから素人のオンマたちまで多数が出演した公演では、ラジオドラマ「タクシーにて」、アニメアフレコ「かしこいタヌキ」、漫才「ウリマルの中に 笑いの中に」、劇団「タルオルム」によるレンジャーショー、群読、二人芝居「うさぎよ、お前の肝が欲しい」、コメディ「愛のはなし」、詩の朗読「子どもたちよ、これがウリハッキョだ」などが流暢な朝鮮語で演じられた。当日会場には若い学父母はじめ児童ら340人が詰め掛けた。感想文の一部を紹介する。
「ウサギのパンソリが亡くなった1世のハラボジを思い出させました。ハラボジが酒を飲んで酔っ払ったときに気分よく唄っていたそのままでした。『かしこいタヌキ』の出演者が学父母だというので驚きました。等身大で楽しめたのが良かったと思います。ラジオドラマ『100番目のお客さん』に心が温められ、劇団『タルオルム』のレンジャーショーを見て、私も『ウリボンマル』をやめて子どもたちとウリマルで話してみようと思いました。朝鮮学校があるからこそ60年間も日本でウリマルを守ってこれたのですものね。若者たちの活躍に胸が熱くなりました」(主婦 38 キム・ユリ)
「ウリマルと笑いの中に在日同胞の未来があるということを確信しました。出演者および関係者のみなさん、お疲れ様でした!」 「とても良かったです。ウリマルはまだまだ勉強不足ですが、楽しめました。とくに漫才がおもしろかったです。公演を通してあらためてウリマルの大切さ、民族教育の重要性を感じました。公演は、オモニたち、子どもたちが共に楽しめる内容でその意義はとても大きいと思います」(カン・サンミ)
「ほぼウリマルだったので意味がわからない人もいたと思うけど、ウリマルの大切さを伝えるという趣旨に従えば良かったと思います。レンジャーショーや漫才など軽めのものをやったり、4.24教育闘争の映像を映しながら詩の朗読『子どもたちよ、これがウリハッキョだ』を上演するなど、観客にとって非常にためになる内容でした。このチャリティー企画が民族教育の発展につながってほしいと思います」
「流暢なウリマルがどれほどすばらしいかということを感じさせる公演でした。中大阪のオモニたちをはじめ、日頃あまりウリマルを使っていないオモニたちが、これほどまでも美しく、流暢なウリマルを話せるということは、民族教育の誇りでもあります。私にもできるだろうか、私もあのように話せたらどんなに良いかを感じさせる公演でした」
[朝鮮新報 2006.7.22] |