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平和資料館(WAM) 「慰安婦」情報ホットライン

2日間で20件の証言集まる

 戦時性暴力の被害と加害の記録を集めた資料館「女たちの戦争と平和資料館」(WAM)による第2回目となる「慰安婦」情報ホットラインが7〜8の両日開設された。WAMによると両日の証言者数とその内容は次の通り。

 ●8月7日(月)、9時〜21時、電話総数17件(電話5台、8人が対応)。

 ・体験者本人による証言10人、目撃体験2人、伝聞2人、その他1人。

 ・男性11人、女性5人 (80代8人、70代3人、50代2人、その他3人)。

 ・居住地は東京、千葉、福岡、熊本、静岡、愛知など。

 ●8月8日(火)、9時〜12時、電話総数3件(電話5台、5人が対応)。

 ・体験者本人2人、伝聞1人。

 ・男性3人(80代1人、70代1人、50代1人)。

 ・居住地は福岡、埼玉、北海道。※1人の人が2回にわけてかけてきた電話は、件数を別にカウントしている。

 ●証言内容の傾向

 ・元兵士の年齢は多くが80代後半となり、高齢化が目立った。

 ・元兵士は慰安所での体験、「慰安婦」のエピソードなどを詳しく語ってくれた。戦場体験の記録や資料などをあとで送ると約束してくれた人もいた。戦地は中国がほとんど。

 ・「慰安婦」には金を支払っていた、朝鮮人の楼主が管理していたので日本軍の関与はない、強制はなく応募してきた女性たちだ…という持論の人が多い(昨年と同様)。

 ・今年の特徴としては、子ども時代の目撃証言を語る70代の人たちが目立ったこと。敗戦時の引き揚げ、部隊が駐屯した学校での体験、近所にあったRAA(特殊慰安施設協会)の記憶など。

 ・国内の慰安所情報を求めたからか、引き揚げ時に日本人女性が中国や朝鮮半島で受けた被害を取り上げるべきだという声が2件あった。

[朝鮮新報 2006.8.11]