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環境にやさしい生活スタイルを (有)「アイモア」の提言

次世代にいのちの教育 −朝大、朝高でも授業−

「アイモア」の人参化粧水とクリーム

 日本でも、琵琶湖の環境問題に30年余も取り組んできた女性研究者が先日滋賀県知事に当選するなど、環境問題に大きな関心が集まっている。人は生きていくうえで、意識しようがしまいが環境問題と密接に関わらざるをえない。

 有限会社「アイモア」(梁明月代表)は、女性たちの顔や皮膚に直接使用するインサム(高麗人参)化粧品やクリームの販売、エステルームの運営、さまざまな講演活動を通じて、同胞女性たちに環境にやさしい生活スタイルを提言している。

 6月に西東京で行われた同胞女性講演会でも、梁さんは普段家庭で使う化粧品や石鹸、シャンプーなどの安全性について説明しながら、ほとんどの商品につかわれている石油化学製の「合成界面活性剤」が人体や地球環境にいかに有害であるかを力説した。コストが低いため大量生産、消費されてきた歴史をふり返りながら、皮膚や毛髪障害、胎児への影響などさまざまな深刻な問題点をあげて警鐘を鳴らした。

 また、梁さんと共に「アイモア」の美容部員・金誠実さんもこの数年、各地の朝高や朝大短期学部の非常勤講師を務めながら、若い世代向けに基礎化粧品やメイク化粧品、洗顔フォーム、洗顔石鹸を選ぶうえでの正しい知識を普及してきた。

 朝大短期学部の「美容科学講座予定表」によれば、「皮膚の構造と働き、皮脂、表皮、真皮の存在」「いのちを守る−皮膚と油脂、化粧品の歴史」「安全な化粧法、食からのお肌のケア」「21世紀をすこやかに生きるために−化学物質を考える−アトピー、アレルギー疾患、キレやすい子どもたち」など13時限の授業が組まれている。

 学生たちの授業への関心は高いという。金さんは「年頃ということもあって、熱心に耳を傾けてくれます。『鉄は熱いうちに打て』という言葉通り、次の世代、その次の世代と続く命を守るためにも、若いうちに美容と健康、環境の正しい知識を、ぜひ学んでほしい」と願っている。

 現代はインターネット、携帯電話、メディアによる情報化時代でもある。世界中のあらゆるできごとや情報を瞬時にたやすく得ることができる。しかし、その大量にあふれる情報から正しい価値判断に基づいた情報を得ることは簡単ではない。暮しや子育てをするうえで、大きな役割を担う同胞女性たちにとって、「アイモア」の提言する環境にやさしいライフスタイルは見逃せないものであろう。(粉)

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[朝鮮新報 2006.8.21]