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〈金剛山歌劇団秋田公演〉 心温まる金剛山歌劇団秋田公演前夜祭

「心の中の祖国 何物にも代えがたい宝」 過去乗り越え、平和築こう

盛大に催された前夜祭(8月31日、秋田市内のホテルで)

 金剛山歌劇団秋田公演の前日、8月31日に市内のホテルで開かれた「前夜祭」。ここには寺田典城・秋田県知事や佐竹敬久・秋田市長のお祝いのことば、寺田学・衆議院議員と三木睦子元首相夫人らのメッセージも届いた。

 前夜祭では、たくさんの来ひんたちから心温まるあいさつが続いた。

 まず、石田寛県議は、「『チャンゴは上手に叩くと雨が降る』という言い伝えがあると聞いたが、明日の公演では雨にならないでほしい」と会場をわかせた。

多くの人が会場につめかけた(秋田公演)

 同県議は17年前、金剛山ではなく、妙香山に行って渓谷と樹木の美しさに体が震えるような神秘的な感激を味わったと語りながら、「日朝両国は過去の不幸な歴史を超えて、21世紀を平和な世紀にするために、政治、文化、経済のすべての分野で活発に交流すべきである」と強く訴えた。

 また、京野公子・前県議も「チマ・チョゴリや焼き物に象徴されるように朝鮮半島には美しいものがたくさんある。日本文化はその朝鮮半島を祖流にしている。人は異国で育っても、心の中の祖国を大切に思うもの。

公演会場に一番乗りしてきた青木トシさん、幸子さん(左から)

 それは何ものにも代えがたい宝なのです。在日の人々だけでなく、国外に暮らす難民の人たちも同じだと思う。私たちは隣人として、さまざまな困難を超えて、互いを信頼し、心と心の交流を大事にしていこう」と語った。

 つづいて小松たける・秋田市議もあいさつに立ち、「歌劇団の歌と踊りには愛と平和への強い祈りが込められている。私たちは演ずる人たちの心を理解してこそ、在日の人々の思いが汲み取れるのだと思う。その統一への思いや人類愛に共感しながら、日朝の友好を深めていきたい」と力強く語った。

 金剛山歌劇団名誉団長(人民俳優)の洪嶺月さんが答礼に立ち、「困難ななかで、これほど盛大な催しを開いてくれた秋田の人々に感謝を捧げたい」と述べ、歌劇団は50年の間、7000回、1200万人の世界中の人々に公演を披露してきたが、これに止まることなく、今後も常にフレッシュで心温まるすてきな舞台を届けたいと語った。

秋田朝日放送、秋田魁新報社を訪問

 公演に先立ち、洪嶺月名誉団長と同県出身の舞踊手・金樹美さんら一行が8月31日、AAB秋田朝日放送と秋田魁新報社をそれぞれ表敬訪問した。

 なお、同劇団の秋田出身メンバーにはドラムの李光秀さんもいる。

[朝鮮新報 2006.9.5]