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地域密着の国際文化交流を

イベント企画・制作 韓至彦さん

 葛飾区で今年4月から導入された「指定管理者制度」によって、公の施設の運営が任されるようになった。これまで公の施設の管理は、地方公共団体または公共的な団体に限定されていたが、03年の法改正により株式会社、NPO法人、ボランティア団体などの幅広い団体に委託することができるようになった。

 「葛飾、墨田は同胞や南からのニューカマーが多く住む地域。地域と密着した国際文化交流ができないか」と提案。8月から10月にかけて、かつしかシンフォンニーヒルズで行われる「かつしかコリアンマンス」を企画した。南の歌手によるコンサートやパフォーマンスなどで構成される5つの企画公演のうちのひとつは、金剛山歌劇団の公演だ。「北、南、海外は一つのコリアン。金剛山歌劇団のステージをぜひとも取り入れたかった」と話す。

 演目は、今年の同歌劇団本公演の演目とは異なる特別企画。第1部は、器楽演奏、舞踊、歌謡を織りまぜたアンサンブル公演、第2部では、昨年の本公演で上演され、好評を博した音楽舞踊組曲「愛・故郷の四季」のリメイクを上演する。

 イベントの企画、制作に携わって20年。金剛山歌劇団の若いアーティストたちが出演する「響舞」TOKYO FM HALL公演(97年)や、民族楽器重奏団「ミナク」のニューヨーク公演(99年)なども手がけた。「現在日本で、アジアの人たちとの文化交流が大切な鍵となっている。規模よりも内容が重要。たくさんの人に見にきてほしい」。

[朝鮮新報 2006.9.30]