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〈連続50年記念 金剛山歌劇団長野公演〉 長野、松本、上田で6回7000余人が観覧

半世紀、45万人を動員、輝かしい金字塔 信濃の秋は金剛山歌劇団と共に

盛大に行われた金剛山歌劇団の50年連続長野公演を祝う集い

 金剛山歌劇団(前身は在日朝鮮中央芸術団)が結成された翌年、1956年から今年まで毎年、連続50年間、長野県で公演し続けてきたことを記念する同歌劇団の公演が、長野市(3日)、上田市(4日)、松本市(5日)で、計6回、約7000余人の満員の観衆を集めて行われた。

 総聯中央・徐萬述議長が5日、松本文化会館を訪れ、同公演の観覧後、総聯長野県本部・李光相委員長をはじめ活動家、同公演各実行委員長と洪嶺月名誉団長ら歌劇団メンバーらと会い、半世紀という長きにわたって長野県公演を綿々と続け、誇らしい歴史を築いた成果を称えた。

 議長は6日、50年連続公演を祝って、松本市にある長野朝鮮初中級学校体育館で開かれた集いに出席した。

 集いには、50年間で45万人の観客を動員するという金剛山歌劇団の長野公演の快挙を長年支え続けた同県下の1、2世はじめとする同胞たち、また、どんな困難な状況でも変わらず支援を惜しまなかった多くの日本市民たちが出席し、喜びを共にした。

松本歯科大学で矢々崎理事長と歓談する徐萬述議長

 徐議長は祝賀のあいさつで、祖国の深い愛の懐で生まれ育った同歌劇団が、朝鮮民族の香しい民族文化を異国の地で花咲かせ、朝・日文化交流に果たした華麗な足跡について高く評価した。

 つづいて同歌劇団長野県後援会の金清志会長が祝杯の音頭をとったあと、在日朝鮮長野県商工会・鄭元海会長があいさつに立った。同会長は連続50年の輝かしい記録を、「今後70年、80年、100年にも伸ばせるように次の世代が力を合わせてがんばりたい」と力強く述べた。

松本文化会館の公演につめかけた超満員の観客

 また、歌劇団公演の協力と共に、長年、朝鮮の統一と朝・日親善に尽力してきた清水勇・朝鮮の自主的平和統一支持長野県民会議会長があいさつに立ち、「これまでに歌劇団を観覧した45万人のうち、90%が日本人観客である。わが長野県民は『金剛山歌劇団の公演を観ないと、信濃の秋はやってこない』というほど、歌劇団公演は長野の暮らしを彩る年中行事となっている。この日朝友好の結実を次世代にも伝えていきたい」と語ると、会場から大きな拍手が送られた。

 一方、徐議長は同日午後、松本歯科大学を表敬訪問し、長年、朝・日交流に尽力してきた矢ケ崎康理事長ら大学関係者の温かい歓迎を受けた。歓談は終始なごやかな雰囲気の中で行われた。

[朝鮮新報 2006.10.16]