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いつか専門施設を

作業療法士 張貞美さん

 月に2回、福岡支部が主催するデイハウス福岡長寿の家「故郷」のスタッフとして活動している。

 「医療関係の仕事がしたい」と九州朝高卒業後、専門学校に通い、作業療法士の資格を取得した。障害を持つ子どもたちを対象に、食事や更衣、トイレなど日常活動の諸動作や、仕事、遊びなど生活全般に関わる諸活動などの治療やサポートを行っている。

 「同胞社会の役に立ちたい」との強い思いはあったが、実際は仕事を抱えながらなかなか思うようにはできなかった。同級生から「故郷」のスタッフに、との声がかかったとき、「ぜひやりたい」と買って出た。

 デイハウス「故郷」が開設されているのは、福岡で同胞が多く住む「金平団地」にあった福岡朝鮮幼稚班の跡地。「団地で生まれ育ったので、知っているハラボジ、ハルモニも多く、とても居心地がいい」と話す。

 これまで子どもを対象にしてきたので、高齢者と接するときにはとまどうことも。「資格だけではダメ」だと、今年4月からは介護老人保健施設での仕事も開始した。

 現在、「故郷」に要介護の同胞高齢者はいないが、高齢化する同胞社会で「知識のある人、設備の整った場所が必要だ」と強調する。

 「今の施設も本来幼稚班だったため、段差や階段など早急に改善しなければ。いつかは専門の施設をたてて在日同胞をしっかりサポートしていきたい」

[朝鮮新報 2006.10.31]