横浜・崔賢徹個展 瑞々しい風景画 多くの観覧者 |
横浜市内にあるギャラリー「水平線」で、10月9日から16日まで、「崔賢徹個展」が開かれた。 横浜の風景や「朝鮮かぼちゃ」などの質感豊かな油絵が多くの観覧者の注目を引いていた。 崔さんは30歳。朝鮮大学までの一貫した民族教育を受けたあと、神奈川県の南武朝鮮初級学校教員に。美術を教えたりしたが、2000年に絵を本格的に学ぶために思い切って人生プランを転換。 「デザイン学校にも通ったが、やはり好きな絵を描きたいと思い、この道を選んだ」
幼い頃から両親に連れられて東京・上野の美術館に足を運んだりして、芸術に親しんできた。初級部で絵を教えてくれた先生の魅力的な朝鮮画も、美術への関心を大いにかきたてたと語る。しかし、崔さんを本格的な絵の道へと導いたのは、なんといっても高校時代から師事している画家の白蓉子さんだという。 「デッサンのやり方やスケッチ旅行に連れていってもらったり、手取り足取り絵の世界に導いていただいた。その期待に応えたい」と語る。 昼は家業の乾物屋を手伝い、夜は遅くまで絵を描く毎日。「苦労は多いと思うが、自分で決めた道を最後まで歩いていきたい」とキッパリ語る。 [朝鮮新報 2006.10.31] |