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東京でも華やかに開催 李玉禮創作人形展

「いつ見ても心が洗われる」

会場の様子

 朝鮮半島の美しい伝統手芸を若い世代に伝えたい、その想いを込めた李玉禮創作人形展がさる10月18、19日、東京都杉並区の衍芸館ギャラリーで開かれ、200余人が足を運び大いににぎわった。

 今回の作品展は、(有)イムジンの主催によるもので、朝鮮半島伝統文化研究所と朝鮮青年社の協賛で開催された。

 I女性会議の清水澄子元議長は、人形たちの実物にふれたのは初めてであり、ふっくらした人形たちの表情に感動したといいながら、展示場全体の叙情的光景に、ただ驚嘆の一語に尽きると話していた。

 以下、参加者の感想を紹介する。

 「きのう人形展を見せてもらい、あまりの感激に堪えきれず、3人の親友を誘い今日また訪れました。自分の幼い頃が人形を通じて思い出されました。4人の孫たちにぜひ見せてあげたいと思い、人形写真集数冊を買っていきました。昨今、私たちを取り巻く環境はきびしいけれど、かわいい人形たちと共に楽しいひとときをみんなで過ごしたい気持ちでいっぱいです。李先生、これからも良い人形をたくさん作って若い世代に伝えてください」(東京在住、尹栄子、70歳)

2日間で200余人が足を運んだ

 「美しい、やさしい気持ちがこもったすばらしい展覧会でした。手仕事の楽しさが伝わってきて、うまく書けませんが、本当にありがとうごさいました。どうぞお元気でまた、心温まる良い人形を見せてください」(東京在住、隅田康子、77歳)

 「人形展があることを知り訪ねました。このような民族的気概あふれる人形に接したのははじめてであり、米国にいる3人の息子にも見せてあげたい。今まで2〜3度来日して感じたのは、民族教育の大切さでした。息子たちは母国語が話せません。自己責任であることを痛感しています。朝鮮大学校にも一度行ってみたいと思います。人形展を見せてもらいありがとうございました」(米国在住38年、金仁東、72歳、金銀淑、68歳)

 「朝鮮文化の美しさに感動しました。以前、韓国ポジャギ展を草月館で見て、美しさがずっと残っていたところ、このたび朝鮮の人形とポジャギを見ることができて感無量です。世界に誇る朝鮮文化を伝えてください。民主化と統一のために活動しています」(東京在住、金好子、介護士)

 「ポジャギの造形感覚がとても魅力的に感じられました。美しいの一言です。お人形の表情も衣装も本当に朝鮮民族の創造性があふれているように思われます。また朝鮮半島における日常生活の中での、女性の色鮮やかなデザインに興味を持ちました。全体的に色彩感覚が日本人とよく似ており、共鳴共感できるものがあると痛感しました。古来より交流が密接であった朝鮮半島と日本の歴史も垣間見たように思いました。先生の今後のご活躍をお祈り申し上げます」(東京在住、小川由美子)

 「いつ見ても心が洗われる人形の数々、また会えて本当にうれしく思いました。喜び、悲しみ、それぞれ心にぐっとせまります。もっともっと多くの人に見てほしいです」(京都市在住、野路井君代、64歳)

[朝鮮新報 2006.11.4]