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くらしの周辺−新しいイメージを

 この頃私は新曲を制作し、デモテープを作っている。世間一般にいえば、私の書いた曲の数はさほど多い方ではない。むしろ「経験不足」などと指摘され、私自身焦りを感じつつある。

 今回の新曲は、地元高級部2年生の「歌詞を作る」という授業で企画されたもの。40編以上ある作品は、とても斬新で、読むだけでも笑みが自然と出てくるほどの力作ばかり。正直驚いた。

 最近SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を使った日記の内容で、「近頃のテレビ」と題して書いたことがある。

 いま、とあるマンガがドラマ化されると話題になっている。音楽大学に通う生徒の人間模様を描いたものだが、私はどうしても「マンガ→ドラマ化」には賛成できない。

 私が高校や大学に在学中は、ラジオが欠かせなかった。ラジオを聴きながら頭の中でイマジネーションを働かせ、登場人物の顔や物語の背景などを描き楽しんだ。マンガ本なども、平面的な絵を見ながらこの人の声はどんな声なのだろうといった想像力をフルに活かしながら無意識のうちに脳を使っていた。

 さて、現在はどうだろうか。テレビはどこを見てもテロップだらけ。また、サブリミナル効果などを使い問題にもなっている。

 私たちも芸術に携わるひとりとして、まず、トンポたちによりよい文化を提供したい。そしてこれからは新しい世代でイメージアップをさらに高め、国際化社会の先頭に立てる「在日朝鮮人らしい」歌舞団であることがこれからの課題ではないかと思っている。(河弘哲、広島朝鮮歌舞団団員)

[朝鮮新報 2006.11.11]