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群馬同胞芸術祭 同胞、生徒ら310人が参加

秋のイベントとして定着 作曲家・崔振郁氏もタクト振り

吹奏楽「落葉」(群馬吹奏楽団)

 「群馬同胞文化芸術祭2006」−崔振郁作曲集出版記念−(主催=在日本朝鮮人群馬県文化芸術協会、群馬朝鮮初中級学校)が18日、群馬県民会館(群馬県前橋市)で行われ、同胞、生徒ら310人が参加した。

 98年から毎年秋に行われている同芸術祭。とくに今年は、同校中級部9期卒業生で、現在、朝鮮大学校教育学部音楽科教授である崔振郁氏の作曲集とCD「大学の木蘭」の出版(今年3月)を群馬同胞で祝おうという温かい思いも込められ、崔氏の曲を中心に演目が構成された。

アンサンブル「不思議な箱」(初級部低学年)

 芸術祭の第1部では群馬初中の児童、生徒たちによる公演が行われ、合唱「希望の未来に羽ばたこう」(初級部)、民族打楽器合奏「サムル遊楽」(中級部)、演劇「子豚の後悔」、舞踊「鈴の舞」、メドレー「希望に満ちた未来」など11演目が披露された。

 第2部では、東毛チャンゴサークル、ムクゲコーラスサークル、朝青をはじめとする同胞たちの歌や演奏が舞台にあがった。

合唱「希望の未来に羽ばたこう」(初級部)

 とくに、群馬吹奏楽団の吹奏楽「落葉」は作曲者の崔氏自らタクトを振り、出演者や観客は大いに喜んだ。

 実行委員会の尹永浩委員長(文芸協会長代行)は、「芸術祭はすっかり秋のイベントとして定着した。毎年続けることによってレベルも上がってきている」と述べた。

 一方、崔氏は「地元でこうして歓迎されて感慨無量だ。同胞、生徒たちの役に立ててうれしい」と話した。

重唱「秋の夜長の子守歌」(ムクゲコーラスサークル)

 この日、芸術祭を観覧した李聖姫、権英順さんらは、「今まで見たなかでいちばんよかった。子どもたちの新たな才能を発見できた。来年も楽しみだ」と感想を述べた。

 今年で9回目を数える芸術祭最後の演目は、00年に群馬同胞から詩を募集し、崔氏が作曲した群馬初中校歌。出演者、観客が一緒になって合唱しフィナーレを飾った。

 またこの日、同会館展示場では、「同胞、学生作品展示会」も行われ、絵葉書やポジャギ、絵画をはじめとする同胞たちの作品と学生たちの美術作品が展示された。

[朝鮮新報 2006.11.28]