〈12月−保健だより−〉 冬場に多い食中毒「ノロウイルスに注意!」 |
今年は例年になくノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しています。 一般的な食中毒とは違って人から人、食品を介して感染します。 また、感染力が強く、少量のウイルスでも感染しますので、注意が必要です。 ノロウイルスとは? ノロウイルスはその形状からして小型球形ウイルス(SRSV)とも呼ばれ、嘔吐、下痢、発熱(38℃以下)などの胃腸炎症状を引き起こします。 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は冬期に多く発生する傾向があります。 とくに学校、保育園、宿泊施設などで発生した場合は、集団化しやすいので注意が必要です。 どんな食べ物で中毒になるの? カキを含む二枚貝による中毒の発生が多い。 このほか、このウイルスを持った人がトイレの後によく手を洗わずに食品を調理すると食品にウイルスが付着してしまい、感染した食品が中毒の原因にもなります。 また、少量(100個)でも感染するので、食べ物だけでなく、人→人、人→器具→人などの感染もおこります。 ノロウイルスの特徴 ・ 人の腸内でのみ増殖 ノロウイルス食中毒の予防法 ・ 生ものは85℃まで加熱して食べる 下痢、嘔吐の処理 ・ 手洗い場などでの嘔吐は口の中をよくすすぎ流し、水栓をよく掃除する 下痢が続くとき ・ 体内から出て行くことによってウイルスも弱くなっていくので、心配せずに十分な水分補給をしてください。 (広島朝鮮初中高級学校 元養護教諭 徐千夏) [朝鮮新報 2006.12.13] |