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くらしの周辺−ロハスな歌舞団

 ロハスとは、地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共存できる持続可能なライフスタイルのこと。最近よく耳にするこの言葉、世界的にも注目されているらしい。

 五感を磨き、そこに最先端の技術と伝統的な知恵をバランスよく選び、それを自分たちの暮らしに取り込むことがロハスな人間には不可欠である。

 偏ることもよくなければ、見切り発車もしてはいけない。

 ロハスの存在によって世の中もイメージチェンジが必然的になってきたのだと私自身感じることがある。

 私たちがトンポに届ける歌、その一つ一つにもいわゆる「ロハス」的な思考が必要ではないだろうか。新しい物事につねに敏感であると同時に、古き良き伝統芸術をもこなす全国8歌舞団は、トンポから授かったみなぎるパワーを存分に吸収し、そしてトンポへと恩返し(還元)する。表現に多少の違いがあろうとも、これが歌舞団のあり方の自然の流れだと思う。

 まさに私たち歌舞団は、地域密着、地域貢献型の「ロハスな職業」といえるだろう。私には「聖職」なのかもしれない。

 地球や自然にやさしく、の前に自分本位の生き残りだけを追求するのではない、すべての人々が共存し、トンポトンネが人間関係をもっと大切にする社会を築きたい。そのためなら、私は苦しみや辛さにも打ち勝って、在日同胞社会繁栄のために尽力していきたいと感じている。きれい事ですまされない、本音の社会を目指したい。たまには「ロハスカムダン」と呼ばれるのも悪くはないのかも?(河弘哲、広島朝鮮歌舞団団員)

[朝鮮新報 2006.12.16]