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トリノ冬季五輪に6人の朝鮮選手出場 在日同胞の期待に応えたい、平壌市内の氷上館で連日、猛練習

 【平壌発=金志永記者】イタリアのトリノで行われる冬季オリンピック大会(2月10〜26日)に朝鮮は、ショートトラック500mと1000m、フィギュアスケートのシングル(男女)とペアに出場する。大会開幕まで1カ月を切ったが、現在、参加選手たちは平壌市内の氷上館(アイススケート場)で連日、練習に余念がない。

2003年青森で行われたアジア冬季競技大会女子3000mリレーで銀メダルを獲得し表彰台に立つ朝鮮選手(右から3番目がリ・ヒャンミ選手、4番目がユン・ジョンスッ選手)

 ショートトラック500m、1000mに出場するのは、2003年青森県で開催されたアジア冬季競技大会に出場したリ・ヒャンミ選手とユン・ジョンスッ選手だ。

 また、男子フィギュアスケートにはハン・ジョンイン選手、女子はキム・ヨンスッ選手、ペアにはチョン・ヨンヒョッ、ピョ・ヨンミョン選手が出場する。

 リ選手は、青森県でのアジア冬季競技大会ショートトラック女子500mで3位に入った。またリ、ユン両選手は女子3000mリレーで銀メダル獲得の原動力になった。

 ショートトラックのカン・スネ監督は、「2人の選手の力は青森大会以後、この3年間で非常に上がった」と語る。

青森アジア冬季競技大会、ショートトラック女子500mで3位に入ったリ・ヒャンミ選手

 昨年11月、オランダで行われた世界カップ競技は両選手の成長の後を如実に示した大会だった。

 オリンピック出場選手の選抜を兼ねた同大会には、世界レベルの実力者、強豪たちが顔をそろえたが、リ選手とユン選手は堂々、オリンピック出場権を獲得した。

 カン監督は、「精神面は完璧」だと評しながら、「競技はやってみないとわからない」という表現で自信感をちらつかせた。

 リ選手は、「オリンピックという最高の舞台で、今までの努力の成果を発揮したい」と語った。

 またユン選手は、3年前に青森で熱烈に声援してくれた在日同胞たちの姿を今も忘れることができないと語りながら、「祖国の人たちはむろん、在日同胞たちも私たちに激励と声援を送ってくれていることを肝に銘じ、必ず期待にこたえられるような成績をあげたい」と抱負を語った。

女子フィギュア個人のキム・ヨンスッ選手 「状態はすこぶる良好」

 女子フィギュアスケート個人競技に出場するキム・ヨンスッ選手は、平壌市体育団に所属し朝鮮フィギュア界で優秀な選手の一人として知られている。

 「白頭山賞」国際フィギュア祝典など、国内で行われる選手権はもちろん、数多くの国際競技で好成績を収めてきた。200四年4月、スロベニアで行われた「トリグラフカップ」国際フィギュア競技大会の女子個人種目では、朝鮮フィギュア界の女子個人競技部門では初となる金メダルを獲得している。

 その後、2004年と2005年のアジアフィギュア選手権大会でも入賞を果たした。

 関係者らによると、キム選手の何よりもの長所は「どんな場所でも、どういう状況でもおじけない肝っ玉の太さ」だという。身長は154cmしかないが、動作の幅が大きく律動感にあふれ美しいとの評価が圧倒的だ。

 オリンピック開催を目前に控え、キム選手の状態は「すこぶる好調」だと一致して指摘していた。

[朝鮮新報 2006.1.19]