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第20回在日朝鮮中級学校サッカー選手権大会 東京Aが優勝

優勝し笑顔を見せる東京Aの選手たち

 第20回在日朝鮮中級学校サッカー選手権が17〜19日、静岡県・時の栖スポーツセンターで行われた。今大会には各朝鮮高級学校の学区制の選抜でチームが構成され、東京A、B、茨城、神奈川A、B、大阪A、B、京都、神戸、愛知A、B、広島の12チームが参加した。決勝戦は東京Aと愛知Aが対戦し、6−1で東京Aが勝利した。在日本朝鮮人蹴球協会技術部の申載南氏が今大会をふり返る。

 今大会は、各朝鮮高級学校学区制からの選抜チームによる大会だけあって、拮抗した好ゲームが数多く繰り広げられた。

 とくに準決勝の東京A×大阪Aは、事実上の決勝戦といってもおかしくないレベルだった。細かいパスワーク、ボール扱いは非常にレベルが高く、日頃の練習の成果を随所に見ることができた。また、チームとして良い準備をすることはもちろんだが、それに「個」の能力が伴ったチームが上位に入賞した。

 今後の課題としては、局面を打開するキック、遠めからのシュートなど、ロングキックの質とヘディング技術の向上があげられる。

 次には、プレッシャーの中でもしっかりと技術を発揮できること、ボールをもらう前にしっかりルックアップして正しく判断できること、思い通りにいかない場合に臨機応変に対応できる判断力などを養うことが大切である。

 こういった課題を克服するためにも、技術はもちろんウリハッキョに通うサッカー選手としての自負心、誇りをもって何事も自分から率先して実行する自立した人間、選手を育てていかなければならない。

 大会初日の夜には指導者会議を開催し、「サッカー選手の成長過程において、中級部時期の重要性と備えなければならない能力」をテーマに活発な討議が行われ、各学区制が抱えるさまざまな問題についても意見交換した。

【試合結果】

 1位−東京A、2位−愛知A、3位−大阪A、4位−神戸

【大会優秀選手】

 安炳俊(3年、東京A)、呉奉昇(3年、東京A)、李晃輔(3年、愛知A)、慎宰弘(3年、大阪A)

[朝鮮新報 2006.1.26]