神戸朝高女子バレーボール部 「春高バレー」県最終予選に進出、初戦は28日、3年連続3度目の挑戦 |
学父母、日本の高校生らが激励会
神戸朝鮮高級学校女子バレーボール部が「第37回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)」の神戸地区予選を順調に勝ち進み、3年連続で県最終予選への出場を決めた。「春の高校バレー」出場を賭けた初戦は1月28日、尼崎記念公園総合体育館で行われ、トーナメントを3回勝ち進めば8強入り。29日に4回戦と準決勝、2月5日に決勝戦が行われる。 同部は、昨秋に開催された神戸市新人戦で初の3位入賞を果たし、その勢いに乗り、神戸市代表で臨んだ兵庫県新人大会では2回戦で西播地区2位の姫路市立琴丘高校を2−0のストレートで破り、初の兵庫県16強入りを決めた。 8強を賭けた3回戦では、強豪・兵庫県立明石清水高校を相手に終始リードしていたが、結果22−25、23−25と勝利をものにできなかった。その後、経験と教訓を生かして練習、試合に臨み、地区予選を勝ち抜く力を着実につけてきた。 金寛訓監督は、「近年、朝高のサッカー、ラグビー、ボクシング部の男子サークルが台頭しているが、神戸では女子バレーボール部の実力を着実に伸ばしてきた。今は県でベスト8の実力はある」と語る。 「熱い声援と期待」
今回、部員らの意気込みは、今までとは少し違う。 ウリハッキョの教員、全校生、卒業生、学父母、同胞たちの温かい応援以外にも、日本学校のチームの監督、選手たちから熱い声援と期待を受けているからだ。 15日、同校体育館と多目的ホールで「神戸朝鮮高級学校女子バレーボール部 第37回春の高校バレー兵庫県大会3年連続出場 上位進出祈願」と銘打って同部の学父母らが主催した選手激励会と3年生の引退試合が行われた。 たくさんの学父母、卒業生が訪れた中、国際交流で有名な神戸市立葺合高等学校女子バレーボール部の監督と選手ら21人も駆けつけた。 葺合高校の実末節也監督はあいさつで、「3年前の監督顧問会議で朝高の金監督が全議題終了後に、朝高生の大学受験資格問題について熱く訴えた姿に胸を打たれた。また、日本の高校と比べてまだまだ条件の悪い中、民族を愛し日本のバレーボール界から多くを学び取り、ひたすら前へ前へと進もうと一生懸命努力する朝高生徒たちの姿は、今や、兵庫県高体連バレーボール関係者なら、先生、選手、父母らみんなが認めている。だからこそ今大会では、新人大会以上の結果を残してほしい」と述べた。 葺合高校2年の津崎文選手は、「予選で負けてしまったけど、どこよりも朝高に勝ってほしい。私は朝高が大好きなんです。朝高の趙慶和主将をはじめ、みんなを心より応援している」と語った。 学父母代表の趙源視さんは、「バレーを通じて朝高生と日本の高校生がこんなに仲良くなっているのを見ると本当にうれしい。昔では想像もつかなかった。最善をつくして応援したい」と語った。 神戸朝高選手らは、チーム応援横断幕に掲げた「感謝、報答」のスローガンを必ず実践していく決意を新たに、28日の初戦に挑む。【神戸朝高】 [朝鮮新報 2006.1.26] |