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大阪朝高サッカー部全国大会ベスト8祝賀激励会 日本人士、サッカー部関係者ら300人参加

後輩が「新しい伝説」

 大阪朝鮮高級学校サッカー部の全国高校サッカー選手権大会ベスト8を記念して祝賀激励会(主催=大阪朝鮮サッカー協会、大阪朝高サッカー部後援会、同OB会)が5日、大阪市天王寺区の東映ホテルで行われた。祝賀激励会には同校サッカー部の部員、関係者、父母、大阪府議会の美坂房洋議長、中村哲之助副議長をはじめとした賛同人と府議、市議やサッカー関係者ら、金奉亨・総聯大阪府本部委員長をはじめとした府下の同胞、活動家ら300人が参加。同校サッカー部が成し遂げた快挙を祝い部員らを激励した。

府議会議長、府議らも参加

大阪朝高サッカー部の監督と部員たち

 祝賀激励会では、大阪朝鮮サッカー協会会長で同校サッカー部OB会会長の金永俊氏があいさつ。「ベスト8に輝いたことで各地の同胞に力と勇気を与えた。民族教育の歴史に残る偉業だ。今後も『国立』に向けてがんばってほしい」と述べた。

 美坂大阪府議会議長は「ベスト8チュッカハムミダ」と朝鮮語で祝い、「(在日朝鮮人の)同胞だけでなく府民をはじめ全国の人に感動と勇気を与えてくれた。若い人たちが日朝のために活躍することを期待する」と述べた。

 また、太田房江・大阪府知事から送られた祝賀メッセージも紹介された。

 「今までの苦労が報われ、初、中級部の生徒たちにも励みになるだろう」と語る大阪府サッカー協会の藤縄信夫理事長は、「今度は府内の230の高校が『打倒大阪朝高』を目標にするので互いにがんばってほしい」と述べた。

 大会中、大阪朝鮮の実況、リポートを担当したよみうりテレビスポーツアナウンサーの野村明大氏は、「歴史的な試合を実況できてとてもやりがいがあってうれしかった」と熱く語った。

新チーム始動

祝賀激励会の様子

 祝賀激励会では、同校サッカー部の府予選決勝から全国大会準々決勝までのゴールシーンや激闘の様子をまとめたビデオが上映され、拍手と歓声で会場がわいた。また、同校サッカー部の康敏植監督が部員48人を紹介。部員らはゴールを決めたときの心境などを語り、今後の活躍を誓った。

 大会2得点の梁泰雄選手は「後輩たちが新しい伝説を作ってくれると思う。これからも応援してください」と述べた。キャプテンの安泰成選手は「同胞やみんなの応援があったからがんばれた。経験を活かし、朝鮮大学校にいってもがんばります」と語った。

 大会後、同校サッカー部には練習試合の申し込みが殺到しているという。東京の名門・帝京高校や全国大会優勝校の野洲高校との新チームでの練習試合が決まっており、3月に広島で行われる「ピョンファ杯」、東京で行われる「イギョラ杯」にも出場する。現在行われている大阪府の新人戦も勝ち進んでいる。

 1年生ながら全国大会のメンバーに選ばれた姜晟哲選手は「まずは試合に出られるようにしたい。来年度のインターハイは大阪で行われるので、続けて全国大会に出場できるように毎日の練習に一生懸命励みたい」と意気込みを語った。

 「新チームはまだまだこれから。一つひとつ積み上げていきたい」と語る康敏植監督。前日、全国大会に出場した近畿6府県の代表校監督が集まり互いの健闘を称え合った。監督たちは「来年も関西で優勝を守ろう」と誓い合ったという。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2006.2.9]