江原道冬季スポーツ大会 北南がアイスホッケー親善試合 汗粒が統一の実りに |
分断史上初めてとなる「6.15共同宣言実践南北江原道冬季スポーツ大会」で、北南のアイスホッケー選手らがチームを半々に分けて混合チーム「ウリ(われわれ)」と「ハナ(一つ)」を結成し親善試合を行った。 競技は3日、江原道春川のアイススケート場で行われた。女子高生や市民ら1000人が統一旗を掲げて場内に登場し、分断された江原道が統一江原道になることを願った。 同日午後3時に始まった開幕式であいさつしたキム・ジンソン江原道知事は、「南北交流協力に沿った冬のスポーツ交流が今後、多様な分野へ交流協力を活性化させる契機となるよう期待する」として、「選手らが競技で流す汗の一粒ひと粒が統一の実りとなり、平和と繁栄の未来を切り開く希望の実りとなるだろう」と述べた。 北側代表として参加した民族和解協議会のチョン・ドクキ副会長は、「すべての戦争演習を中断させ、共同宣言を支持するすべての団体と人士が団結しければならない」と強調し、「われわれは一日も早く統一を実現せねばならない。統一はそう遠くない」と語った。チョン副会長が話し終わるたびに場内からは拍手とともに歓声が飛んだ。 開幕宣言のあと、北南の選手3人が一組となって入場した。選手たちの表情には、初めて北南で共に競技するのだという期待感がみなぎっていた。北南の代表が統一旗を共に掲げて競技場を一周。江原道がスポーツで一つになったことを示唆した。 競技は5−0で「ウリ」チームが勝利した。競技終了後、競技場には「アリラン」と北の歌「パンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)」が交互に響き渡った。 「祖国統一」と書かれた横断幕を準備してきたホン・ソクコンさん(26)は、「一緒に飛び上がりたい気持ち。北の人たちと暮らせる日がすぐに来るだろう」と感無量の様子だった。 「ウリ」チームを応援していた女子中学生のキム・ボミンさん(15)は、「北の人たちを初めて見たけど、私たちとまったく同じだ。南も北も両方応援した」と満ち足りた表情だった。 [朝鮮新報 2006.3.10] |