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在日同胞プロサッカー選手 安英学、Kリーグで華々しくデビュー 南側ファンの大きな関心の的に

 気温がグッと下がった12日の午後3時、釜山アシアード競技場で行われた仁川ユナイテッドと釜山アイパークの開幕戦で観衆たちの目を引いた選手がいた。今年から釜山アイパークのユニホームを着てKリーグでプレーすることになった在日朝鮮人プロサッカー選手の安英学選手(28)。背番号17。すでに06年ドイツワールドカップアジア最終予選で北側代表として出場し、鋭くタフなプレーで南側のサッカーファンによく知られた彼は、この日のデビュー戦でも関心の的となった。

DFの間をドリブル突破する安選手(左から2番目)

 開幕戦で活気に満ちた動きで活躍した安選手。

 守備的MFで競技に臨んだ安選手は、試合前、「開幕戦とあって、胸がドキドキして少し不安もあるし、緊張感もある」と語った。

 試合序盤は天候のせいか、はたまたデビュー戦という緊張のせいか、動きが少し固かった。しかし、後半に入ってからは自分の実力をいかんなく発揮。チームに貢献する動きを見せた。とくに後半25分、釜山アイパークのフリーキックがゴールポストに当たってはずれると、安選手は素早くボールに反応し強烈なシュートを放った。しかし、惜しくもゴールにはならなかった。

 以降、安選手ははつらつとしたプレーで活気に満ちた動きで活躍したが、後半42分に仁川ユナイテッドのソ・ギボク選手に決勝ゴールを決められ惜しくも1−2で敗れた。

多くの釜山さサポーターも「安英学」を連呼し応援した

 安選手が活躍したこの日、南代表のホン・ミョンボコーチも関心を持って試合を観戦した。多くの釜山ファンも「安英学」を連呼し、応援した。

 「最強釜山」を叫び熱烈に応援した釜山サポーターズのムン・ジェジュンさん(24)は、「安選手がまじめに走る姿と釜山チームに愛情を持つ姿がとてもかっこいい」と期待感を現わした。

 また、家族と一緒に安選手を応援しに来た日本のファンも「すてきなプレーを見せてください!」と応援していた。

 安選手のデビュー戦には合格点が与えられた。多くのファンが彼がこれから「南」の舞台で見せる活躍に期待感を寄せている。

 そうなれば安選手が望むようにいつか「統一コリア代表チーム」の一員としてすばらしいプレーを見せてくれることも夢ではなさそうだ。(文、写真=「民族21」ロ・ヨンホン記者)

[朝鮮新報 2006.3.16]