第7回アジア水泳選手権大会(シンガポール) 彗星のように登場した17歳 ワン・オクキョン選手3位 |
5〜10日までシンガポールで行われた第7回アジア水泳選手権大会・シンクロナイズドスイミングのソロで朝鮮のワン・オクキョン選手(17=水産省体育団)が3位に入り、朝鮮はアジア選手権大会の同競技で初めてメダルを獲得した。 6日、ソロ規定種目で3位となり銅メダルを獲得。7日のソロ自由種目予選で90.500点で3位、8日のソロ自由種目でも90.167点と高い点数で中国、日本に次いで3位となり2つ目の銅メダルを獲得した。 ワン選手は数々の国内大会、第3回アジア年齢別水泳選手権大会などで優勝。海外の専門家らの間でも技術が高く有望な選手として高い評価を得ている。 8、9日の南朝鮮の聯合ニュースのウェブサイトもこれを伝えた。 7日に行われた予選に関する記事では、朝鮮のシンクロが国際舞台では知名度が落ちるということから中国選手(93.667点)、日本選手(91.334点)にわずかの差で3位にとどまったが、ワン選手の技量は審判陣をざわめかせる十分なものだったと伝えた。 ワン選手はこの日、赤をパターンとし、胴部分に金箔を刺繍した水着を着て登場。軽快な歌に合わせて3分ほど渾身の演技を繰り広げた。躍動感あふれる演技で観衆の視線を釘付けにしたワン選手は、演技の途中で哀調を帯びた音楽に変わると、しっとりした演技で会場のファンを魅了したという。また、2000年初めまで成果の出なかった朝鮮のシンクロが、彗星のように登場した17歳の少女・ワンのおかげでシンクロ先進国の日本、中国と対等なレベルに上り詰めたと伝えた。 朝鮮はモントリオール世界選手権大会に続いてマカオ東アジア大会にも選手団を派遣するなど、近年シンクロ大会参加への意欲を見せている。 大韓水泳連盟のキム・ヨンチェ理事は、「ワンはソロではすでに韓国を追い抜いたように見える」と語った。また、ワン選手を育てた朝鮮代表のユ・ジョンエコーチ(38)は、演技を終えたあと「持てる力のすべてを見せることができなかった。内心、2位までは狙っていたが…」と悔しんでいた。 ワン選手は、「今からがスタートだと思っている」と語り、「カタール・ドーハで行われるアジア大会でメダルを獲ることが今の一番大きな目標」と抱負を語っていた。 [朝鮮新報 2006.3.16] |