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高体連ラグビー専門部・前田嘉昭部長 ファイティングスピリットに期待

 全国高等学校体育連盟ラグビー専門部の前田嘉昭部長(大阪府立阿倍野高等学校校長、58)に、全国高校選抜大会に東京朝高がチャレンジ枠で選出されたことと、同校が全国大会に出場する意義などについて聞いた。

−今回、東京朝高が「チャレンジ枠」に選出された理由は。

 近年、都で4強入りする実力を見せている。昨年の全国高校ラグビー大会都予選の準決勝で国学院久我山に僅差で敗れたが、今年の都新人戦ブロックで優勝するなど、実力は強豪校の国学院久我山高校に次いでナンバー2のポジションにある。また、今年の関東新人戦では初戦の桐蔭学園高校に7−50の大差で負けたが、(大会では桐蔭学園が優勝)しっかりとトライも奪った。FW、BKが一体になったラグビーで一人ひとりの当たりも強く、大阪朝高と共に話題性もある。東京の関係者らも「力は十分にある」と言っている。過去と今年の実績が正当に評価されたものだ。

−朝高ラグビーの印象は。

 大阪、東京ともにコンタクト、タックルが非常に強く、闘争本能的なものを感じるし、伝統的なラグビーをする。ラグビーの真髄は体をぶつけ合うこと。日本の選手たちが失いつつあるファイティングスピリットを持っているようだ。朝高の参加は日本の選手たちにとっていい刺激になる。

−大会でどのようなことを期待するか?

 今の日朝関係はいろいろと複雑なことがあるが、こういう時だからこそスポーツで交流し合うことが大切だし、意義のあることだと思っている。

 東京朝高が強豪ひしめく近畿のチームと当たった時、どれだけ通用するかが楽しみ。この大会で経験したものを全国選手権大会の予選に生かしてほしい。緊迫感のある試合を見せてほしいし、活躍を期待している。(c)

[朝鮮新報 2006.3.23]