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第16回 「イギョラ杯」 全国8強の大阪朝高、鹿島学園など16チームが参加

 第16回国際親善ユースサッカー大会「イギョラ杯」(主催=財団法人東京都サッカー協会、東京朝鮮中高級学校サッカー部OB会)が3月26〜29日にかけて開催された。大会には東京朝鮮中高級学校と、第84回全国高校サッカー選手権大会ベスト8の大阪朝鮮高級学校、鹿島学園高校(茨城)をはじめとした強豪校、前回優勝の東京ヴェルディユースをはじめJリーグ傘下クラブのユースチームなど16チームが出場した。

東京朝高、1点に泣く

粘り強さを発揮した東京朝高だったが、1点差でリーグ1位通過を逃がした(写真は対鹿島学園戦)

 大会は4チームずつ4組に分かれて予選リーグを行い、各組1位同士の決勝トーナメントが行われた。関東各地の会場で行われた試合では、ライバル校や名門校との対戦、新チームでのレギュラー取りといったさまざまな思いが交錯するなか熱戦が展開された。

 A組では、常葉学園橘高校(静岡)との初戦に引き分けた(0−0)東京朝高が、俊足フォワードのリ・クァンヒョク選手(新3年)の活躍などでベガルタ仙台ユースに3−2で快勝した。

 1得点以上の引き分けで1位通過が決まる東京朝高の3戦目の対戦相手は鹿島学園。東京朝高のスピーディーな攻撃が安定感のある鹿島学園の守備をどこまで突破できるか、混戦のA組の順位を決める試合とあって注目を集めた。先制点を奪われた東京朝高は、果敢なプレッシングからサイドに展開し、二度同点に追いつく底力を発揮した。しかし、最後は鹿島の正確なフリーキックで決勝点を奪われ、2−3で惜敗した。

 東京朝高の選手たちは試合終了のホイッスルに肩を落としたが、観戦したOBらは、「結果は残念だけど意地を見せてくれた。次につながる試合になったと思う」とエールを送った。

朝高対決実現

大阪朝高は2勝1敗でリーグ2位と健闘した(写真は対盛岡高戦)

 決勝戦は常葉学園とFC東京ユース。1−1のまま延長戦に突入するも両者譲らず。PK戦を制したFC東京が初優勝に輝いた。

 大会では「朝高対決」が実現した。東京朝高がピョンファ杯優勝で波に乗る大阪朝高を1−0で下した。

 また、「新高1」同士の練習試合も組まれた。元日本代表でジュビロ磐田をJリーグ昇格に導いた実績を持つ常葉学園の長澤和明監督は、「朝高の新1年生たちはタレントぞろい。チームも監督の指導のもとで着実に力をつけている」と評価。「新チームはこれから。お互いに今大会が良い経験になったと思う」と語った。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2006.4.6]