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朝大ボクシング部 関東大学リーグ2部に初挑戦 初戦の中央大学に敗北も 「残り4試合で結果残す」

第3週目からボクシングの聖地 「後楽園ホール」で試合

 朝鮮大学校ボクシング部の関東大学2部リーグ昇格後の初試合が16日、神奈川県立体育センターで行われた。相手は昨年、1部リーグから2部へと降格した中央大学。しかし1部の実力を持つ選手がそろう同大との対戦に朝大がどれだけの実力を発揮できるか注目を集めた。結果は1−6(うち1試合は不戦)と惨敗を喫したが、朱一コーチは、「今年は2部残留が目標。残りの4試合を一つひとつしっかり戦って結果を残したい」と語る。同ボクシング部は82年の3部昇格から昨年まで続いた歴史に幕をおろし、新たな歴史をリング上に刻んだ。

判定で勝利したライトフライ級の高正浩選手(左側)

 関東大学ボクシング連盟に加盟する大学は、1部から7部までに分けられている。1、2部校はそれぞれ6校ずつあり、リーグ戦を行っている。3〜7部までは、トーナメント戦により優勝を競うことになっている。

 今年度の第59回関東大学ボクシングリーグ2部に属するのは朝鮮大学校、中央大学、明治大学、帝京大学、駒澤大学、日本体育大学の6校。ライトフライ、フライ、バンタム、フェザー、ライト、ライトウェルター、ウェルターの7階級の選手たちがそれぞれ試合を行う。学校対抗の総当りで試合が行われ、優勝校は一つ上位部の最下位校と入れ替え戦に臨むことができる。これに勝てば1部リーグ進出となる。しかし、2部といえども強豪校ぞろい。

 「今年は初めての2部。慎重に試合を進めたい」と朱一コーチは語る。

 今回、試合に出場したのは、高正浩(ライトフライ、4年)、朴仁秀(主将、4年、バンタム)、安昌吉(4年、フェザー)、任成壎(3年、ライト)、尹成龍(1年、ライトウェルター)、崔学世(1年、ウェルター)の6人。本来は7人が出場するが、1人抜けての試合となった。しかも、本来の階級で出場していないため、不利な展開が続いた。タイのバンコクで行われた第28回キングスカップのウェルター級で銅メダルを獲得した愼泰和選手(3年)も出場していない。

今年朝大に入学し、さっそく試合を行った大阪朝高ボクシング部出身の崔学世選手(右側、試合を優勢に進めたが、惜しくも1−2の判定で敗れた)

 結果、6人中、唯一、高正浩選手が判定で勝利。残る5選手は判定で敗れた。

 朴仁秀主将は、「とにかく勝ち残るのも難しいのが、2部リーグ。OBたちの協力と部員たちの力で昇格したからには、今は2部の位置をしっかり確保していきたい。まずはそこから。第3週目からは後楽園ホールで試合があるので、そこでしっかりと自分たちのボクシングを見てもらいたい」と語った。

 05年4月、朝大ボクシング部OB会が結成。OBたちの協力を得ながら、しっかりと歩みを進め実力を養っている。

 在日本朝鮮人ボクシング協会の李学宰会長は、「とにかく2勝すれば2部に残れる。自分たちのボクシングをして、勝てる試合をしっかり取ればおのずと道は開けてくる」と期待を寄せた。(c)

 ▲関東大学ボクシングリーグ2部・朝大の試合予定

 第2週−明治大学、4月30日(日)、午前11時開始、神奈川県立体育センター
 第3週−駒澤大学、5月13日(土)、午後12時開始、後楽園ホール
 第4週−日本体育大学、5月27日(土)、午後12時開始、後楽園ホール
 第5週−帝京大学、6月10日(土)、午後12時開始、後楽園ホール
 ※入替戦−7月23日(日)、神奈川県立体育センター

[朝鮮新報 2006.4.20]