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AFCU−19女子サッカー選手権大会、朝鮮 準優勝で世界選手権出場へ

 AFCU−19女子サッカー選手権大会が8〜18日、マレーシアで開催された。決勝戦に進出した朝鮮代表は中国と対戦し、0−1で敗れ準優勝となった。また、上位3チームに与えられるFIFAU−20女子選手権(8月、ロシア)の出場権も合わせて獲得した。3位はオーストラリア。大会MVPに朝鮮のFWキル・ソンフィ選手が選ばれた。

 今大会には4チームのシード国と予選を突破した4チームの計8チームが参加した。Aグループ朝鮮、南朝鮮、日本、インド、Bグループオーストラリア、中国、ヨルダン、マレーシアがそれぞれリーグ戦を戦った。各グループの上位2チームが決勝トーナメントに上がれる。

 中国で行われた昨年度大会で朝鮮は3位となり、タイで開催されたFIFAU−19女子選手権大会の出場権を獲得することができなかったため、今回はそのリベンジに臨んだ。現在、朝鮮女子A代表がFIFAランキング7位とアジア最高位にあるため、未来の代表選手たちの活躍に注目が集まった。

 朝鮮は8日、初戦の日本との試合では幾度の決定機を逃し0−3と完敗した。気持ちを切り替えて臨んだ10日のインド戦は14−0で大勝。12日、ライバルの南朝鮮との試合は接戦を制した朝鮮が2−1で勝利し、Aグループ2位で決勝トーナメントに駒を進めた。

 準決勝の相手はBグループ1位のオーストラリア。試合開始15分で2点を入れた朝鮮が終始試合ペースを握り、結果4−2で勝利し、決勝戦へ駒を進めると同時に、世界選手権の出場権を獲得した。

 朝鮮のチェ・クァンソク監督は、「オーストラリアはヨーロッパスタイルのサッカーをしたが、このようなスタイルのチームと試合をしたのは初めてだ。勝てたことはとてもうれしい。貴重な経験を与えてくれたことに感謝したい」と語った。 

 オーストラリアのアリステア・エドワーズ監督は、朝鮮に惜しみない称賛を送り、「朝鮮の選手たちはフィジカルが強く、とても良いチームですばらしいプレーをしていた。最初はとまどいながらスタートしたが、いくつかチャンスもあった。しかし、朝鮮のほうが自分たちのやりたいことがしっかりできていた」と語った。

 18日、中国との決勝戦は、前半20分以降にリズムをつかむと中盤を圧倒的に支配し、とくに右サイドからの創造性あふれる攻撃を仕掛けた。34分にはキム・オクシム選手のシュートを相手GKが好セーブで阻むなど、幾度となく得点チャンスを演出するが、中国DFの固い守備の前に得点ができずに、前半を0−0で終える。後半、リ・ウンヒャン、キム・オクシム選手がゴール前で得点チャンス作るがゴールネットを揺らすことができない。76分、カウンターで左サイドのスペースに中国選手が走りこみ、朝鮮GKのウィ・ウンオク選手がつり出された。相手選手がシュートをせずに中央にクロスを送ると、ゴール前に走りこんできた相手FWが無人の朝鮮ゴールにボールを押し込んだ。朝鮮も残り少ない時間で同点にしようと攻め立てるが、中国が最後まで防ぎきった。

 朝鮮は0−1で敗れたものの、8月の世界選手権で好成績を残すため調整を続ける。

[朝鮮新報 2006.4.27]