気になる今年度の在日バスケ |
第10回中高級学校選手権大会が3月末、兵庫県で行われた。各校新チームでの大会参加となった。結果は以下の通り。 ▲高級部(男子) 優勝 東京朝高 ▲高級部(女子) 優勝 東京朝高 ▲中級部(男子) 優勝 東京朝中 ▲中級部(女子) 優勝 東京第4 大会講評 中級部、高級部ともに関東地方学校の勢いがあり、上位を占めた。中央大会までの間、今回の経験と情報を活かし、9月には高レベルの試合を期待する。
高級部は男女ともに東京の1−2−1−1プレスにかかりハーフラインを越えられない場面が多かった。男子はとくに神奈川朝高のレベル向上が目立った。また、春先とあって、試合中に学習し、対応能力がつき、前後半では動きが見違えるように変わるチームが多いように思えた。東京×大阪の試合でも、東京のスピードバスケに対応できなかった大阪が、徐々にスピードに慣れ、次第に東京にプレッシャーを与えていた。 女子は大阪対神戸の準決勝が白熱した。神戸のセンターが得点を重ねると、たまらず大阪のタイムアウト。巧みなドライブ、サイドチェンジ、そして3ポイントシュート。一気に流れが変わった。攻撃では大阪のハーフプレスを神戸が崩しきれず試合終了。大阪がリーグ戦での雪辱を晴らす形で終わった。 中級部男子は接戦続きだった。尼崎×東大阪、東京第4×神戸は試合終了までどちらに軍配が上がるかわからない緊迫した試合だった。女子は各学校にビックマンが存在し、どの学校もポストマン対策を取れきれない場面が多かった。とくに京都、東大阪、東京第4のセンター陣には中体連、中央大会でのさらなる飛躍を期待している。
課題としては、基礎的なハンドリングのスキルアップ。とくにドライブが雑だ。パスの精度も磨いてもらいたい。女子はイージーミスをなくし、シュートをしっかり打てるようにすることだろう。全体としては生徒たちに正確なテーブルオフィシャル、シート記入も最後まできっちりできるよう指導することだ。 また、今大会、審判の判定が不明確な場面が多かった。リード、トレールの役割とポジショニング、ディレクション、6分割法の不理解、過度な吹き込みなどもあり、地方ごとに審判講習会開催の絶対必要性を感じた。帯同審判は指導者においては基本である。中央大会では生徒たちに「本当のルール」を教えられるジャッジをしてあげたい。 東京朝高0B会総会 3月23日、東京朝高バスケットボール部OB、関係者、高級部生徒ら100人が集まり体育館、中庭でOB会が開催された。前年度活動内容、今年度活動方針も報告され、学生大会への積極的なサポート、籠球団活動など活性化していくことが確認された。日本FIDバスケットボール連盟役員も参加し、あいさつをした。ビンゴゲーム大会では豪華賞品も提供された。会長の李尚賢氏は「イベントなどを通じて、楽しいOB会としての活動を続けていきながら、学生大会へのサポート体制を確立させていくことが大切だと思っている。朝高男子が春季大会で勝ち続けているが、もっと積極的にサポートしていくためにがんばっていくつもりだ」と語った。 今年度主要大会日程 ・東京初級部新人戦、関東中級部新人戦。5月3、4日、東京第4体育館 ・第4回 ヘバラギCUP。8月1〜3日、東京朝高体育館 ・中級部関東大会。8月5、6日、小豆沢体育館 ・学生中央大会。9月6〜8日、駒沢体育館 ・東京低学年バスケ大会。11月5日、都内体育館(未定) ・初級部第10回、中級部第27回関東地方バスケットボール選手権大会。2007年1月6〜8日、東京朝高ほか ・東京低学年バスケ大会。2007年3月27日、都内体育館 ※審判講習会、クリニックなどの日程は随時紙面を通してお知らせします。 関東以外の地域の大会、講習会、活動報告など投稿してください。 [朝鮮新報 2006.4.27] |