〈在日バスケ協会のページ〉 新人たちの戦い |
5月3〜6日、東京第4初中体育館で関東地方初級、中級部新人戦が行われた。ゴールデンウィークということもあり、大勢の父母が応援に駆けつけた。 初級部講評 春の新人戦は新チームでの初公式戦でもあり、ヘバラギCUPシード権獲得のための大事な大会でもある。 男子決勝は、前年度優勝校の東京第1と埼玉が1点を争う攻防を繰り広げた。 東京第1の主将のペネトレイト、両センターのリバウンド争い。目の離せない展開が続き、試合は最終クォーター残り1分までもつれこんだ。疲労とともにミスの目立った第4クォーターであったが、ゴール下で意地を見せた東京第1が1ゴール差で逃げ切り優勝した。男子は部員数増加のための対策を立てなければならない。 選手権優勝の埼玉が予選で敗れる波乱の幕開けとなった女子。目玉はなんと言っても前述勝者の千葉であった。170センチのスーパーセンターのプレーが目を引いた。初のベスト4進出、惜しくも4位となったが、夏の大会で「台風の目」となることはまちがいないだろう。高さのハンディをスピードでカバーし、3位入賞した東京第2は、夏にはおもしろいチームになるだろう。 女子決勝は、前年度ヘバラギチャンプの東京第3と古豪復活を狙う東京第4という好カードになった。 3クォーターアタック気味にゾーンプレスをかける東京第3、ハーフマンツーを敷いた東京第4。前半はお互い決定力を欠き、ロースコアの接戦。第3クォーターから、東京第3恒例の怒とうの攻撃が始まった。 ダブルセンターを投入し高さで有利になり、ターンオーバーからの速攻、ガード陣からの的確なパスで得点を重ね、あっさり逆転、突き放す東京第3。東京第4は、4番が意地のペネトレイトで得点したが力及ばず。東京第3が優勝した。 つまり基礎練習をしっかり積んでいるチームこそ、勝利をつかみ取れるのだ。夏の「ヘバラギCUP」までまた新しい楽しみができた。(審判部) 【競技結果】 ・男子 優勝 東京第1 ・女子 優勝 東京第3 中級部講評 今年度新人戦は選手強化、審判講習を兼ねて7−1−7の総当りハーフゲームで行った。 女子は春の選手権(神戸)ファイナルの東京朝中と東京第4の2強の争いとなった。朝中3−2ゾーン、第4は2−1−2ゾーンでの戦い。開始から朝中のシフトが利き第4が攻めあぐねる場面が多かった。結局、第4の追撃をふりきり朝中が神戸での雪辱を晴らし勝利。 男子は埼玉、東京第4、東京朝中の三つ巴。選手権優勝の東京朝中は埼玉のオールコート2−2−1を破れず、よもやの敗戦。東京第4はガードのドリブル突破から糸口を見つけ埼玉に勝利。夏にはフルゲームで3校の勇姿を見たい。大会とともに行われた審判講習ではたくさんの欠点が指摘された。とくに多くの試合で笛を吹いた経験豊富な審判ほど自分に厳しく、ディレクションを正確にしなくてはいけない、コールもタイムアウト・ベンチがはっきりとわかるようにするべきだと思った。中体連夏季大会での活躍を願う。 【競技結果】 ・男子 優勝 埼玉 ・女子 優勝 東京朝中 [朝鮮新報 2006.6.1] |